Go To TOP PAGEJapan Club Lacrosse Championships 2009

 第11回ラクロス全日本クラブ選手権大会

日時:2009年11月14日(土) 11:00試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場

女子決勝戦CHEL(東日本リーグ戦1位) vs Sibylla(東日本リーグ戦2位)

CHELSibylla

スコア

チーム
前半
後半
TOTAL
CHEL
2
3

5

Sibylla
3
4
7

CHELvsSibyllaCHELvsSibylla

得点者

CHEL Sibylla
#13 中北陽子 (2) #4 清野桂子 (1)
#15 河内由気 (1) #7 高橋えり (1)
#33 池田亜里沙 (1) #8 塙妙子 (1)
#58 古賀香織 (1) #10 大上かれん (1)
- # 14 亀岡真美 (1)
- #29 渡辺奈緒 (1)
- #38 田島理絵 (1)

CHELvsSibyllaCHELvsSibyllaCHELvsSibylla

ゲームレポート

 2009年11月14日(土)、大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場にて、強風に雨という悪天候の中、第11回ラクロス全日本クラブ選手権・決勝戦が行われた。
  決勝戦に駒を進めたのは、少人数ではあるがチーム力が増しているCHELと、東日本リーグ5位ながら勝ち上がって来た勢いのあるSibyllaである。東日本リーグ戦では、CHELが7-5とSibyllaを下しており、Sibyllaにとってはクラブ日本一という舞台でのリベンジマッチ。どういった展開となるのだろうか。

CHELvsSibylla 最初のドローをSibylla#38田島が制し、それを#8塙へパスが通り試合開始10秒でゴールを揺らした。次のドローもSibyllaが獲り、#7高橋・#4清野が連続してシュートを撃つも決まらず。その後、ミスが目立ちなかなか得点が入らない。この流れを断ち切ったのがSibylla#38田島。お得意の右45度からの勢いに乗った1対1でシュートが決まり、前半8分経過で2-0 Sibyllaリード。その後も、Sibyllaはロングパスを多用したブレイクで攻撃をし、#8塙から大きくサイドチェンジしたボールが#29渡辺に渡り、これを決めて3-0。
ここでCHELがたらずタイムアウト。この試合、ここまで1本もドローを獲れていないCHELだったが、このタイムアウトをきっかけに、
初めてドローを獲る。そして、遂にCHEL#13中北がゴール前で3人に囲まれながらの技有りシュートを決め、ようやくこの試合初めてCHELに得点が入る。この得点により波に乗りかけたCHELは、Sibyllaのゴール前のファールにより、連続してフリーシュートのチャンス。しかし、これを得点に結びつけることが出来ず、前半終了残り10分、3-1でSibyllaリードのまま。CHELは、#17栗橋・#44河内(姉)・#15河内(妹)を中心に攻撃するも、Sibyllaのゾーンを崩すことが出来ず、なかなかシュートまでいけない。余談であるが、CHEL河内(妹)は姉とラクロスをしたく、卒業早々にCHEL入部を決めていた。コートでは新人とは思えぬリーダーシップを発揮しており、今後の成長に期待したい今年の新人である。このまま前半終了するかと思われた終了10秒前に、CHEL#44河内(姉)から大学の後輩でもある#13中北へ綺麗なフィードが通り、このシュートが決まり、3-2と1点差まで追いつめて前半終了。

CHELvsSibyllaCHELvsSibyllaCHELvsSibylla

CHELvsSibylla 後半は、前半終了の勢いそのままCHELがドローを確保。このままCHELが波に乗るかと思いきや、Sibyllaに奪い返され、速攻でSibylla#7高橋に決められて4-2。またしても開始早々に失点を許してしまったCHEL。このまま勢いに乗りたいSibyllaは、Sibyllaの#38田島が俊足をいかし、右45度からの本日2得点目を決める。Sibylla#38田島は本当に足が速く、そしてよく走る選手である。しかし、これがゴール前にいたCHEL#9大森の頭をかすっており、オフェンスファールでノーゴールの判定。仲間のこのプレーに奮起したのか、この日ここまでノーゴールだったCHEL主将#33池田が、すぐさまゴール前で得たフリーシュートをきっちりと決め、4-3。ゴールという形で味方の敵を討った主将。少人数でここまで闘って来たCHELの絆を垣間見た一瞬だったように思う。ここまで圧倒的にシュートを撃っているSibyllaだが、CHEL#0山本の好セーブなどにより、なかなか入らず、いまいち波に乗りきれず。反対にCHELは、Sibyllaの堅いDFに阻まれ、なかなかゴール前にボールを運べず。そして、試合が始まると雨・風共に強くなり、両チームの体力を奪っているのかもしれない。そして、ようやく後半10分過ぎにSibylla#7高橋が、ゴール前DFが寄った所をゴール前フリーの#14亀岡へパス。これが決まり5-3。もう1点欲しいSibyllaは、#10大上・#7高橋と連続でシュート撃つも、残念ながらポールに阻まれて得点ならず。逆に、CHEL#15河内(妹)にフリーシュートを決められて、5-4の1点差。同点に追い付きたいCHELだったが、逆にSibyllaにシュートを決められて、また2点差。試合終了残り5分。ここで2回目のタイムアウトを取るCHEL。ここからCHELは、ボールマンにダブルDFでボールを奪いに行くものの、なかなか奪えず。逆に、Sibyllaはシュートが決まらず、なかなか点差が広がらない。そして、残り時間1分半。CHEL#44河内(姉)のナイスインターセプトにより、#58古賀がシュートを決め、6-5 Sibyllaリード。今度は、逆にSibyllaのタイムアウト。タイムアウト明け、Sibylla主将#10大上がドローをそのまま獲り、この試合決定弾となるシュートを決め7-5とし、そのまま試合終了。

CHELvsSibyllaCHELvsSibyllaCHELvsSibylla

CHELvsSibylla この試合、両チームにとって1点が遠い試合だったのではないかと思う。勝ったSibyllaは、3点差にする事が出来ず、CHELは1点差までは追い付くが、同点にが出来なかった。この1点が、今回の試合、両チーム共に終始リズムに乗れない原因となってしまったように感じた。ただ、その1点を獲らせないという両チーム共にディフェンスが上手な印象を受けた試合であった。
  全日本選手権決勝の地で、再戦の際には是非ハイスコア・ハイレベルな試合展開を期待したいと思う。

 

Report:長岡良江(MISTRAL所属)
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
 

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