2009年11月14日、大井ふ頭海浜中央公園競技場にて第11回ラクロス全日本クラブ選手権決勝戦、VALENTIA(東日本チャンピオンリーグ1位)対 FALCONS(東日本男子リーグ2位)が行われた。試合開始時には雨も止み、晴れ間も見え始め、ラクロスにはちょうど良い天気になった。決勝戦の舞台は、初めての試合会場ということもあり、両チームともに入念にコンディションをチェックしていた。
【第1クォーター】
開始早々に、#89平野選手のスタンディングシュートによりVALENTIAが先制点をあげる。対するFALCONSもカウンターから#4門田選手のシュートで1-1の同点に追いつく。点の取り合いかと思われたが、FALCONSは、VALENTIAの堅い守備に阻まれ、シュートシーンを多く作るものの得点を挙げることができない。一方、VALENTIAは1対1からのシュートを中心に、着実に点を積み重ねていく。終了間際にFALCONS #9継選手が得点を決め、4-2の2点差にするも、試合の流れはVALENTIAに傾いたまま、第1クォーター終了となった。
【第2クォーター】
第2クォーターは、第1クォーターに流れを掴んだVALENTIAの一方的な展開となった。#89平野選手を起点としたVALENTIAオフェンス陣は、次々にFALCONSゴールに襲いかかる。第2クォーター中盤、流れを変えるべくFALCONS #4門田選手が1対1からシュートを決め1点を返すが、VALENTIAは攻撃の手を緩めない。#7須藤選手、#11開選手、#12末木選手と怒涛の攻撃で点差を9-3の6点差にまで広げ、第2クォーターを終える。第2クォーターは、終始VALENTIAが圧倒。FALCONSに思うような攻撃をさせることなく、前半を折り返す。このまま、VALENTIAの一方的な展開が続くかに思われた。
【第3クォーター】
後半開始。ハーフを挟んでもVALENTIAは試合を優位に進める。1対1から#1相澤選手、クリアからのランニングシュートで#2野口選手、#43山田選手と3点を連取。点差を12-3の9点差とする。試合は決まったかに思われたが、第3クォーター中盤、FALCONSが反撃を開始。見事なクリアから#9継選手が確実に点を決め、1点を返す。さらに、FALCONS #23丸山選手を起点とした攻撃から、再び#9継選手が得点。さらに、#23丸山選手が自ら豪快なシュート決め、12-6の6点差まで追い上げる。終了間際、FALCONSオフェンス陣は流れるようなパスワークで、VALENTIAディフェンス陣のファールを誘発し、2分間のエキストラマンダウンを獲得。ここは、VALENTIAの堅い守備により得点を挙げることは出来なかったが、試合の流れはFALCONSへと傾いていた。結果、12-6で第3クォーターは終了したが、波乱の展開を予想させる第3クォーターであった。
【第4クォーター】
第4クォーター早々、第3クォーターに流れを掴んだFALCONSの猛追が始まる。まず、#9継選手がゴールを決める。その後も"23丸山選手、#4門田選手、#47荻原選手と得点を連取。一時は、9点差まで開いた点差を一気に2点差まで追い上げる。対するVALENTIAは、反撃の糸口をつかもうとするも、FALCONSの攻守の素早い切り替えに翻弄され、逆に#9継選手に再び得点を許してしまう。点差は、遂に1点差まで縮まり、試合はまったくわからない展開となった。両チーム共に一歩も引かず拮抗した展開となったが、遂にVALENTIA #12末木選手が落ち着いてシュートを決め、点差を再び2点差とする。そして、第4クォーターラスト30秒、FALCONS #23丸山選手のシュートがゴールネットを揺らし、残り30秒で1点差の展開となったかと思われた。しかし、判定は無情にもノーゴール。そのまま、VALENTIAがボールをキープしたまま、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
結果、13-11でVALENTIAが激戦を制し、日本のクラブチームの頂点に立った。 |