日時:2009年10月31日(土) 13:00試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場男子準決勝戦:
VALENTIA(東日本リーグ戦チャンピオンリーグ1位) vs 関西ラクロスクラブ(西日本リーグ戦2位)
スコア
チーム 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL VALENTIA 5 3 1 110
関西ラクロスクラブ 2 2 3 2 9得点者
VALENTIA 関西ラクロスクラブ #10 村松哲周 (3) #13 荒川雄矢 (3) #11 開歩 (3) #10 市田裕之 (2) #2 野口洋平 (1) #38 藤井琢 (2) #7 須藤耕太郎 (1) #7 中井源吾 (1) #12 末木信丈 (1) #23 巽圭司 (1) #89 平野洋三 (1) - *()は得点数
ゲームレポート
2009年10月31日13:00〜、大井ふ頭海浜中央公園第2球技場にて秋晴れの快晴のもと、全日本クラブ選手権準決勝戦、VALENTIA(東日本チャンピオンリーグ1位)対 関西ラクロスクラブ(以下、KLC)(西日本男子リーグ2位)が行われた。
【第1クォーター】
開始1分、#11開選手の1対1からのランニングシュートにより、VALENTIAが先制点をあげる。ゲーム序盤から得点の取り合いが始まる。直後の4分、KLC#38藤井選手のシュートで1-1の同点とする。VALENTIAもクリアからの流れるオフェンスで#10村松選手のシュートが決まり、すぐにKLCを突き放す。KLCもエキストラマンオフェンスから#13荒川選手がシュートを決めるが、VALENTIAはこの後、パスがそのままゴールに入るなどのラッキーゴールを含む3得点をあげ、5-2のVALENTIA3点リードで第1クォーターを終了する。【第2クォーター】
第2クォーター開始から、両チームオフェンスが攻め続けるが、なかなかゲームは動かない。この膠着状態を破るように、開始5分VALENTIA #10村松選手の得点によりゲームが動き出す。立て続けに攻め続けるVALENTIAは、直後の8分に流れるようなパス回しから#11開選手のシュートによって7-2とKLCを突き放す。KLCも10分に、#28手塚選手のパスから#23巽選手のカット、13分にエキストラマンオフェンスから#10市田選手の得点によって2点取り返すも、15分にVALENTIA#2DF野口選手が自陣からのクリアから、そのままランニングシュートにより得点を決め、会場は一気に盛り上がる。8-4とVALENTIAが再びリードを広げ前半を終了する。【第3クォーター】
後半が始まるや、開始1分VALENTIA#12末木選手のランニングシュートにより、スコアは9-4となる。このままVALENTIAペースでゲームが進むかと予想される中、互いに得点をあげられないままゲームは進む。しかし、11分にVALENTIAファールによって得たエキストラマンオフェンスにて、ゴール正面からKLC#7中井選手がシュートを決め、ここからKLCの怒涛の追い上げが始まる。12分にはVALENTIAのアンスポーツマンライクコンダクトによって得たエキストラオフェンスにて、#13荒川選手がゴール左横から豪快なシュートを決める。VALENTIAもアタッカー陣を中心とし攻勢を見せるも、KLCゴーリー#21和田選手のファインセーブにより、得点を挙げられず流れをつかめない。さらにVALENTIAのスラッシングのファールにより、再びエキストラマンオフェンスを得たKLCは#38藤井選手のゴール正面からのシュートにより、9-7と2点差に詰め寄り、最終クォーターを迎える。【第4クォーター】
KLCの追い上げに会場が盛り上がる中、3分VALENTIAが見事なパスワークから最後はゴーリーと1対1となった#11開選手が巧みなフェイクからシュートを決め、VALENTIA再び3点差と突き放す。さらに、#11開選手からのフィードを受け、#10村松選手がゴーリーと1対1となるも、KLCゴーリー#21和田選手のファインセーブにより、徐々にKLCが流れをつかみ始める。タイムアウト後の8分、KLCがVALENTIAクリア時、ディフェンダーからゴーリーへのパスをKLC#10市田選手がパスカット、そのまま得点を決め10-8とKLCが食い下がる。この後は、両チームディフェンスが光り、得点を許さない。15分にはVALENTIA#11開選手が再びゴーリーと1対1となるも、KLC#21和田選手のファインセーブで得点を割らせない。KLCはゴーリー和田選手の堅守により、ゲームの流れをつかみ始めると、残り3分に#19本木選手の1対1からのフィードをクリースで受けた#13荒川選手が落ち着いて決め、10-9の1点差と詰め寄る。さらに、VALENTIAのスラッシングによりフラッグダウン。KLC数的有利の中、会場内の盛り上がりは最高潮となる。残り3分、KLCはVALENTIAをシャットし相手のボールポゼッションを奪いに行くが、VALENTIAも攻勢を仕掛け、#6小林選手がシュートを放つがこのチェイスをKLCがとる。クリア後ラスト20秒、KLCがタイムアウトを取る。会場は、KLCの同点か?VALENTIAの逃げ切りか?といった騒然とした雰囲気となる。ラスト20秒、会場が息を呑む中、KLCが最後のオフェンスを仕掛けるが、最後はVALENTIAが守り抜き、10-9で試合終了し、VALENTIAが全日本選手権大会出場権を獲得する。前半は個人技の高さが光るVALENTIAペースで進むも、KLCのゴーリーを中心とした固いディフェンス・相手のファールによって得たチャンスを逃さないオフェンスで試合の流れが大きく変わり、後半は緊張感のある大変すばらしいゲームであった。
Report:古井克法(BIGRED所属) Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満 |