2009年10月31日、第11回ラクロス全日本クラブ選手権準決勝。西日本の覇者HELP対東日本チャンピオンリーグ2位のFALCONS(以下FAL)が大阪会場の舞洲運動広場球技場にて行われた。
悲願の全日本選手権出場を狙うHELPと、全日本選手権連覇を狙うFAL。
第1クォーター、フェイスオフからFAL#9継が先制弾。巻き返すべくHELPオフェンス陣が攻勢掛けるも、得点には至らず。双方イージーミスによるターンオーバーが目立つ。その後、HELP#7魚谷がゴール左横から切り込み、そのまま同点弾。一気に畳掛けたい所だが、直後FAL#43畠山が得点。さらにFALが厳しいライドをかけ、ボールを奪い、#43畠山から#9継につなぎ得点。このクォーターは、FAL2点リードの3-1で終了。
第2クォーター、序盤FALのファールから、HELPはエキストラのチャンスを掴むもゴールならず。逆に、ターンオーバーからFAL#23丸山のアシストで#24土屋がゴール。その後、FALが速いパス回しから猛攻を掛けるも、HELPゴーリー#8伊藤がファインセーブ連発。ピンチを救う。そして、HELPは#35一ノ瀬がゴール裏からのフィードを一瞬のクイックプレーでゴール。反撃の狼煙をあげる。以降、両チーム譲らず、FAリードの4-2で前半終了。
後半もクロスゲームが予想された。
しかし、第3クォーター以降、ゲームの流れは一気に加速する。序盤こそ両チームブレイクやスクランブル状態から攻めるも、ゴーリーセーブで均衡続くも、FAL#12岡部がカットからの豪快なランニングショットで得点。そして、ターンオーバーの応酬からFAL#14野口が追加点。得点後のバック転・バック宙のパフォーマンスも含め、会場のどよめきを誘う。HELPもエキストラからの得点を狙うが、逆にFALがクリアー後、#23丸山(伸)がゴール前で得点。さらに激しいライドから速攻へつなぎ、#24土屋がゴール。FALの一気攻勢で、このクォーター終了時は、8-2のスコアとなった。
ラスト第4クォーター。HELP攻勢もまたもやゴールには至らず、FAL#9継のゴール。一時、両チームのクリアーミスから膠着するも、FALが落ち着きを取り戻し、セットオフェンスからパスを繋ぎ、#23丸山(伸)のゴール。さらに、ゴーリーがグランドボールスクープからオーバーラップし、#9継へ繋ぎ得点。続いてフェイスオフから繋ぎ、#14野口がゴール。そして、ゴーリーセーブ後のこぼれ玉を#9継が見逃さず得点。一気に得点差を広げる。HELPも詰めに掛かるも流れは変わらず、#12岡部が後ろからスラッシングを受け体勢を崩すも、倒れながらのビハインドシュートでゴール。時間もなくなり、HELP陣がさらに詰めるも、FALが落ち着いてさばき、#9継がゴール。
スコア15-2、FALの大勝でゲームは終了。前半はクロスゲームであったが、後半はFALの一方的な攻勢になった。試合途中のアナウンスで関西ラクロスクラブの惜敗ニュースも入り、今年も西日本勢の全日本選手権出場は阻まれた。 |