瑞穂北陸上競技場で女子東海選抜(以下東海選抜)対女子日本代表(以下日本代表)の試合が行われた。文字通り日本を代表する選手ばかりで、持っている力を出すことができれば絶対に勝利すると言い切る日本代表に、東海選抜がどこまで食らいつき戦っていくのか注目される。
試合開始早々、先制点を決めたのは東海選抜。ゴール前にこぼれたボールを東海選抜#33高柳がすばやく獲りそのままシュート。前半1分、日本代表もすかさず#3井倉のアシストで#7大迫が決め、試合を振り出しに戻す。前半5分、東海選抜#33高柳がフリーで飛び出しゴーリーと1対1の状況で得点し、2-1として会場を沸かせる。しかし、ここから日本代表の猛攻が始まる。#4関が50m走6.5秒の俊足を生かして、東海選抜のディフェンスをくぐりぬけシュートを決めると、#3井倉が東海選抜のファウルから得たフリーショットを確実に決め、2-3とする。「奪う」ラクロスを展開する日本代表は、東海選抜の追撃を許さず、パスカットからの早い攻めで数的優位をつくりだし、確実に得点を挙げ前半20分までに2-9とする。その後も、日本代表は早いサイド転換、圧倒的な個人技術で東海選抜のディフェンスを翻弄し、前半ラスト30秒には#3井倉が本日4得点目となる得点を挙げ、2-10で前半終了となる。
後半1分、日本代表は#6長江がディフェンスの一瞬の隙をつき、ゴール裏から回り込んでのシュートで得点を挙げる。これは東海地区出身の選手が日本代表として挙げた初めての得点となる。その後、#6長江のパスカットから、#7大迫が1対1で決め2-14とする。ここで東海選抜は、数的優位の状況で#11中川がディフェンスをひきつけ、フリーの#15北小路にパスし鮮やかにシュートが決まり、会場は大歓声に包まれる。その後も東海選抜は攻め続け、日本代表のファウルからフリーシュートを得るも、日本代表#2古久保の好セーブに阻まれ、惜しくも得点につなげることができない。後半22分までに、日本代表は#9能村のドライブしながらのパスから#5松村が素早くシュートを決めるなどして3-17とすると、#14春山がフリーシュートでダメ押しの1点を決める。東海選抜は後半ラスト2分、日本代表#4関の1対1からのシュートを#13伊藤が好セーブし、チームを後押しするも、激しさを増す日本代表の攻めるディフェンダーになすすべもなく、そのまま3-18で試合終了となった。
日本代表の#6長江の得点など東海地区出身の選手たちのこれからの活躍が期待される中、日の丸を背負う日本代表の選手達の気持ちの強さと高い技術を見せつけられた試合であった。 |