12月20日、第19回ラクロス全日本選手権大会準決勝が大井ふ頭中央海浜公園第二球技場で行われた。一回戦を勝ち抜いたSibyllaと東京女子体育大学との戦いだ。
試合開始前のインタビューで、Sibyllaの主将・金子麻紗子選手は前回の意気込みと同様に、「挑戦者のつもりで。」と言葉を残した。東京女子体育大学主将の加藤景子選手は「技術に勝るチーム力で勝ちたいと思う。」と言葉を残した。
開始のホイッスルが鳴り、試合が始まった。東京女子体育大学のパス回しが続き、Sibyllaのゴールへ攻め込むが先制点には至らず、Sibyllaがボールを奪うとパスを素早く回し、Sibylla#1金子麻紗子選手が先制点を決めた。Sibyllaは続けて2得点目を決め、開始5分で2点のリードとした。その後も東京女子体育大学ゴールへと襲いかかるが、得点にはつなげられず、Sibyllaのパスミスから、東京女子体育大学#25柿沼千月選手が東京女子体育大学1得点目を決めた。
両チームとも激しい攻撃を展開するも得点することができない。この均衡を破ったのは、タイムアウトをとったSibyllaである。#38田島理絵選手が15ラインくらいからと思われるロングシュートを決めた。ドロー後、続けざまに得点を決め、Sibyllaは4得点目とした。次のドローでは関東王者の意地を見せ、東京女子体育大学の#3出井友香里選手が2得点目を決め、流れを掴んだが、4-2でSibyllaのリードで前半を終了した。
後半開始5分の間にSibyllaは得点を重ね、6-2と東京女子体育大学を大きく離した。ここですかさず東京女子体育大学がタイムアウトを取った。両チーム激しいボールの奪い合いが続いたが、東京女子体育大学のフリースペーストゥーゴールの侵害により、フリーシュートを得たSibyllaの#2山田愛選手はこれを決め、7得点目とした。次のドローは東京女子体育大学が制し、#8坂本恵選手が1対1で得点を決めた。この時、Sibyllaがタイムアウトを取り、両チームとも最後の気合いを入れフィールドへ戻る。タイムアウト後すぐに、Sibylla#34増田絵利選手がディフェンスを見事にかわして攻めて行き、8得点目となるシュートを決めた。その後は、両チームミスやファールなどで激しいボールの奪い合いが続き、Sibyllaにレッドカードが出され選手が退場した。東京女子体育大学は、最後まで粘り強いプレイを続け、24分に#12出井姫耶選手がシュートを決めた。しかし、試合終了のホイッスルが鳴り響き、8-4でSibyllaが決勝へのチケットを手に入れた。
試合後のインタビューで、この試合で2得点決めた#34増田絵利選手は、「最初は緊張していたが、ベンチやみんなのおかげで勝つことができた。(決勝戦では)ハットトリックを決めたい。」とコメントを残してくれた。また、主将の金子麻紗子選手は、「Sibyllaらしくたくさん走れた。決勝戦はまだ勝ったことのないFUSIONとの対戦なので、次回も挑戦者のつもりで。」とコメントを残してくれた。
大阪での社会人チームによる全日本選手権の1位をかけた決勝戦にも期待したい。 |