日時:2008年12月14日(日) 13:30試合開始
場所:大阪・鶴見緑地球技場男子準決勝戦: 京都大学(関西学生1位) vs FALCONS(クラブ1位)
スコア
チーム 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL 京都大学 3 2 2 07
FALCONS 1 1 2 5 9得点者
京都大学 FALCONS #5 安達賢 (3) #9 継渉 (3) #15 吉川輝 (2)
#30 水田裕樹 (2)
#3 黒田弘毅(1) #1 丸山光(1) #11 小懸拓馬(1) #4 門田雅之 (1) - #12 岡部光人 (1) - #23 丸山伸也 (1) *()は得点数
審判
主審 野村陵副審 坂本猛 原田哲志CBO 田中佑一郎BM 塔本浩平ゲームレポート
冬の冷たい風が吹く中、第19回ラクロス全日本選手権大会準決勝が鶴見緑地球技場が行われた。持ち前のプレースタイルで全員で決勝まで勝ち進みたい京都大学(以下、京大)対、昨日に引き続きこのまま勢いに乗りたいFALCONS(以下、FAL)の試合が行われた。
第1クォーター、開始早々FALが落ち着いたプレーを展開し、長いポゼッションを繰り広げる。しかし、京大はFALの隙をついてカウンターをしかけ、#9伊藤のクリアからゴール裏を回り#15吉川が得点を挙げる。そのまま、京大が流れをつかみ長いポゼッションを展開し、再び#15吉川がシュートを決めたが、その後京大がファールをする。エキストラマンオフェンスの好機を、FALは逃さなかった。FAL#12岡部が上手いプレーでゴール前に入り込み、反撃ののろしを上げた。が、その流れをクォーター終了直前に京大#5安達がシュートを決め、食い止めた。
第2クォーター、2点ビハインドのFALは得点を返していきたいところだが、京大の#5安達の素晴らしいパスから#11小縣にシュートを決められた。タレント揃いのFALがそのまま流れを許すはずもなく、#23丸山(伸)のパスにあわせ、#30水田がシュートを決めた。FAL#43畠山の素晴らしいディフェンス、京大#21中井の素晴らしいグラウンドボールが目立ち、お互い相譲らないディフェンスを展開する。京大によるタイムアウトの終了直後、#5安達が1対1から一人でシュートまでもってゆき得点を挙げた。
第3クォーター、ハーフ時にFAL#39池田のアンスポーツマンライクコンタクトにより、京大がエキストラのチャンスを得る。そこで#5安達のミドルシュートを決め着実に点差を広げる。後半も京大ペースになると誰もが思ったが、#23丸山(伸)がシュートのような豪快なパスを出し、#1丸山(光)がそれを鮮やかにゴールを決める。京大も#3黒田がシュートを決め、FALを突き放す。FALは、京大#13夏池のナイスセーブに攻めあぐねていたが、とうとうその壁を破り、#30水田がシュートを決め、7-5とした。FALはさらにエキストラマンオフェンスのチャンスを得て、第3Qが終了した。
第4クォーター、FALはいつもの落ち着きを取り戻していた。マンダウンによる優勢を活かし、#23丸山(伸)が京大のゴールネットを揺らす。そこで勢いづいたか#9継が連続得点を決め、#4門田も続いてシュートを決め、8-7と、とうとう京大を勝ち越す。さらに#3佐保田がシュートを決め、京大は致命的な1点を奪われかけたが、ここで京大は審判にクロスチェックを要請した。どよめく会場が見守る中、審判は#3佐保田にファールを宣告する。ここで追いつきたい京大だがチャンスを活かせず、逆に終了間際にFAL#9継にシュートを決められ、7-9でFALに破れた。
京大は関西学生王者としての意地を見せ、FALも社会人としてのプライドを見せた。会場も熱くなるような白熱した試合だった。
Report:小中亮平(大阪教育大学)/廣田啓次郎(関西学院大学)
Photo:日本ラクロス協会広報部関西次長・中山崇