日時:2008年12月13日(土) 13:30試合開始
場所:大阪・舞洲運動広場球技場女子1回戦: 関西学院大学(関西学生2位) vs FUSION(クラブ1位)
スコア
チーム 前半 後半 TOTAL 関西学院大学 3 14
FUSION 4 4 8得点者
関西学院大学 FUSION #95 上坂佳菜 (2) #3 前島光紗 (3) #24 山本千恵 (1)
#11 徳永志帆 (2)
#37 渡邊千絵美 (1) #13 石橋香菜 (1) - #34 長江泉名 (1) - #40 浅倉祥子 (1) *()は得点数
審判
主審 草刈香奈子副審 奈良あゆみ 宮崎彩 椎木絵里ゲームレポート
雲一つない青空が広がる中、第19回ラクロス全日本選手権大会が舞洲運動広場球技場で行われた。対戦したのは、ミレニアムチャレンジャーとして絶対関西制覇、そして日本一をという目標を掲げてきた関西学生2位関西学院大学(以下関学)と、創立4年目、今年は個人の技術を一から見つめ直し、高い技術をいかにして融合させるかに力をそそいできたFUSIONである。
試合開始、ドローを取ったのはFUSION。その後は関学と攻め合いが続く。関学がゴール前までボールを運びパス回しをしていると、ゴーリーがインターセプトし、FUSIONのボールとなる。その勢いに乗り、#34長江が素早いアンダーシュートを決め、個人の技術の高さを見せた。しかしその後、関学#95上坂がフリーシュートで得点する。両チームともゴール前でのフリーシュートを多くもらう場面が見られた。また、両チームともパス回しが速く、クリアー後すぐにゴール前にボールが運ばれ、シュートを狙う体制になる。試合開始10分、FUSION#26谷矢のアシストにより#3前島がシュートを決める。更に続けて2得点を追加する。FUSIONが波に乗りそうになるが、しかし関学も負けてはおらず、試合開始17分に#37渡辺が1対1でコースを狙った際どいシュートを決める。続いて#24山本のフリーシュートが決まり、前半は3-4で終了した。
後半開始ドローを制したのは関学。ここで追いつきたい関学。シュートまで繋げるが、惜しくもゴーリーにセーブされる。開始早々FUSIONは関学の激しいチェックにより#7澤田がフリーシュートを獲得。#7澤田が撃つと思いきや、飛び出した#3前島にパスを出しシュートが決まった。その後もFUSIONは勢いのある1対1により追加点を挙げる。これ以上離されたくない関学は、この流れをどう止めるのか。お互い一歩も譲らず、ボールへの執着心は高く、なかなかシュートが決まらない。ここでFUSION#2能村のアシストにより#40浅倉がDFの背後を狙ったカットでのシュートがゴールに突き刺さる。一方、関学はゴール前での強いプレッシャーによりインターセプトを全員で積極的に狙い、FUSIONのシュートにも関学ゴーリー#80豊島が必至に食らい付き連続セーブを挙げ、ゴールを守り切る。お互いが攻め合う中、FUSION#3前島が得点したが、イリーガルスティックにより無得点となる。関学は流れを持っていきたいところだが、逆に得点を決められる。後がない関学はチームタイムアウトをとり、残り数分FUSIONにどう立ち向かうのか。チームタイムアウト後、関学ボールでスタートし、#95上坂が俊足でDFを抜きゴールに吸い込まれ、スタンドは湧き上がった。しかし、その後のシュートチャンスをものにできず、FUSIONボールで試合終了。4-8でFUSIONの準決勝進出となった。
両チームともレベルの高い戦いで、全日本選手権1回戦にふさわしい試合となった。FUSIONは持ち前の技術で決勝にも勝ち進んでほしい。
Report:八尾美佑紀(京都工芸繊維大学)
沼田恵梨子(神戸松蔭女子学院大学)
外山佳奈(武庫川女子大学)
Photo:日本ラクロス協会広報部関西次長・中山崇