冬の日差しが強く温かい気温の中、第19回ラクロス全日本選手権大会1回戦が舞洲運動広場球技場で行われた。2年振りのこの舞台に立つ大阪国際大学(以下、大国)対、全日本選手権初出場の名古屋大学(以下、名大)の戦いとなった。関西学生1位、東海学生1位として両チームとも思う存分力を発揮してほしい。
試合開始、大国がドローを制し#2牧野が先制点をあげる。その直後グラウンドボールから大国#6青木が抜け出し、1対1で追加点を決める。大国の流れを止めることができないまま、ここで名大がチームタイムアウトをとる。尚、名大は果敢にインターセプトを狙うがボールを奪うことが出来ず、焦りからかフリーシュートを与えてしまう。それを#3相原が決め3-0、名大をさらに突き放す。次にドローを制したのは名大、#24宇津がロングパスかと思いきや、大国のゴーリーがゴールサークルから出ているのを見逃さなかった。そのままボールがゴールに吸い込まれ1点を返す。ここから巻き返したい名大だが、ゴール前でのパスミスが目立ちボールが落ち着かず攻めきれない状態が続き、その後大国が続けて3得点を決め6-1、大国の勢いを止めることができず前半が終了した。
ハーフタイムを挟んだ名大はこれを機に作戦を変えてくるのか、大国はこのまま確実に点を決めていくのか。
後半開始ドローを制したのは名大。そのままゴール前までボールを運んでいきたいところだが、パスが通らず大国ボールになる。マンツーマンの名大に対して、大国はDFの目を揺さぶりシュートに繋げていくが、名大の粘り強いDFやゴーリー#29水上のセーブにより、なかなかコースが定まらない。だが、大国は広い視野とゴール前での素早いパス回しから名大のファールを誘い、フリーシュートを獲得する。#3相原と#6青木が確実にチャンスをものにし、前半同様そのまま流れを掴み名大との差を着実に広げていく。続いて大国は、もう1得点を獲得する。その後、名大はチームタイムアウトを挟む。これ以上離されたくない名大は、どのように攻めてくるのか。タイムアウト後、ドローを制したのは名大。ゾーンディフェンスで守りが固い大国に対して名大はどう出てくるのか。ここでのミスは許されない名大は、大国のプレッシャーにも負けず全員で攻め続け、#84吉田がDF3人につかれながらも華麗なクロスワークでゴーリーの意表をつくシュートを放ち決まる。このまま流れに乗りたかったが、残り数分、大国がもう1得点を決めホイッスルが鳴り、試合終了。10-2で大国が準決勝進出を決めた。
全日本選手権という晴れ舞台で、両チームとも関西と東海の代表として最後まで観客を魅了するプレーで会場を沸かせた。大国は明日の準決勝でも最後まで攻め続けてほしい。 |