天候に恵まれ冬の日差しが暖かい中、第19回ラクロス全日本選手権大会1回戦が舞洲運動広場球技場で行われた。3年連続でこの舞台に立つ京都大学(以下、京大)対、東海地区初の勝利を狙う日本福祉大学(以下、日福大)の戦いとなった。関西学生1位、東海学生1位として両チーム持てる力を存分に出してほしい。
第1クォーター、全日本選手権大会の緊張のせいか両チームパスミスやファウルが目立つ。そんな中、日福大がネット揺らし先制点をあげたかに見えたが、ファウルにより無効となる。その時、日福大に一緒のスキが生じた。京大はそれを見逃さず#5安達がゴールを奪い、均衡を破る。第1クォーター終了前に、日福大も#51酒井により点をもぎ取り、試合は振り出しに戻る。
第2クォーター、両チーム果敢に攻めるが、京大・日福大共にゴーリーの華麗なセーブに阻まれる。しかし、またしても均衡を破ったのは京大。#11小懸がシュートを決め、日福大を突き放す。さらに京大は、追加点を重ねるが、日福大も負けじと1点を奪う。しかし、京大もさらに点を取り返し、ハーフ終了時では4-1で京大がリード。日福大は後半に望みをつなぐ。
第3クォーター、なんとしてでも追い付きたい日福大は攻めの体勢に入るが、逆に攻め込まれ、ディフェンス中心の試合展開になるが、日福大はゾーンディフェンスで粘りをみせる。試合が展開しないまま進んだ中盤、京大#5安達の絶妙なフィードパスから#14西上へパスが渡り、そのままシュートが決まる。その後、日福大#24今川が京大ディフェンスを振り切り、裏に回ってディフェンスがいなくなりフリー状態からのシュートを決め、意地をみせる。5-2で第3クォーターが終了した。
第4クォーター、京大がスパートをかける。日福大ディフェンス陣内を攻め込みたてる。日福大も必死に耐えるが#5安達のミドルシュートが決まり差を広げられてしまう。しかしその後、日福大#25石井がミドルシュートを決め、反撃の狼煙をあげる。しかし、京大#15吉川の豪快なランニングシュートがゴールネットを揺らし、試合を決める。京大が勝利を手にした。
最後まで両チームの大きな応援が止まなかった。この大声援が選手に大きなエネルギーになったのだろう。関西の学生選手、日福大の思いを背に、学生らしくエネルギッシュに最後まで全力でラクロスを楽しみスポーツマンシップに則ったプレーをすることを期待する。