小雨が降る中、今季リーグ最後の試合が行われた。対戦カードは金城学院大学(以下、金城)と名古屋大学(以下、名大)だ。
試合開始直後のドローを制したのは金城だった。しかし、早々とパスミスによってダウンボールとなり、それをすかさず奪った名大は、速く正確なパスでボールを繋ぎ、#76近藤がゴール裏からシュートを撃つが、ゴーリーにセーブされ惜しくも決まらない。対する金城はゴーリーからのクリアーが繋がらず、またしても名大ボールとなり名大の攻めが続く。そして開始2分半、名大#24宇津が1対1でディフェンスをかわし、先制点を決めた。金城も負けじと、速攻でボールを繋いでゴール裏まで運び、攻撃を始める。速いパス回しで相手のディフェンスを動かし、#15柴田のアシストから#50杉浦が中へのカットインでシュートを撃つが、惜しくも決まらない。跳ね返ったボールを#48大矢が獲り、すぐにシュートを撃ったがこれもセーブされ、なかなか点に繋がらない。そして名大はゴーリーからの速攻で、#11山内がゴール裏の1対1からシュートを決める。しかし、金城の攻める勢いは変わらず、#50杉浦がドローからのボールを獲り、そのままシュートを決めて初得点を得た。その5分後、名大は#24宇津の1対1で相手のディフェンスを引きつけ、フリーで走り込んできた#84吉田にアシストパスを出し、そのままシュートを決める。3-1で名大が一歩リードして前半が終了した。
名大の攻めから始まった後半は、両チームともパスキャッチミスが目立ち、ターンオーバーが多く、なかなかゴールまでボールを運ぶことが出来ない。後半開始5分、中盤からの速攻で名大の#39佐々木が1対1でディフェンスを抜いてシュートを撃った。このシュートはゴーリーにセーブされてしまうが、跳ね返ったボールを拾い、そのままシュートを撃って4点目を決め、均衡を破った。対する金城は、ゴール裏からの攻めで何度も名大ゴールを脅かすものの、なかなか得点に繋げられない。名大も負けじとピックを使い攻めたてるが、金城のディフェンスがコミュニケーションで守り抜き、名大にシュートを撃たす余裕を与えない。そして後半残り5分で、金城#10伊神が相手のダウンボールを奪い、中盤からの1対1でディフェンスを抜き去りシュートを決めた。金城は最後まで諦めずに攻めるが、4-2で試合終了。名大がリーグ戦優勝と共に、全日本選手権出場の切符を手に入れた。
両チームともパスキャッチが正確で、またボールに対する寄りがとても速く、一人一人がゴールへ向かっている様子が強く感じられた。観客全体が盛り上がるほどの白熱した戦いで、決勝戦にふさわしい試合であった。 |