2008年11月24日、肌寒いコンディションの中、第21回関東学生リーグ戦女子決勝が行われた。女子は「王座奪還」を目指す東京女子体育大学(以下東女体)と「結束」をスローガンとして掲げた慶應義塾大学(以下慶應)の対戦となった。
試合開始のホイッスルが鳴り試合が始まった。最初のドローを制したのは慶應。そのままゴールまで運び、慶應#62菊井晶子選手がゴール裏からの先制点を狙うが得点にはならず。東女体ボールとなり、相手ゴールに襲いかかるが、慶應の固いDFにより得点を奪えない。その時、慶應のファウルにより東女体のフリーシュートとなり、東女体の#8坂本恵選手が先制点を決めた。その後、東女体#5江川順子選手のゴール裏のフィードパスから東女体#25柿沼千月選手が2点目を決めた。勢いのとまらない東女体は果敢に攻め、東女体#4伊藤咲選手がゴール裏から3点目を決め、3-0と東女体がリードした。慶應ボールとなり攻めている中、開始9分で流れを変えようと慶應がタイムアウトをとる。すると慶應#87鈴木春奈選手が相手選手のひしめき合うゴール前にも関わらず慶應1点目を決めた。この得点で流れを掴んだ慶應は、何度か東女体ゴールへ攻めていき、フリーシュートのチャンスもあったが連続の得点にはつなげられなかった。
両チームとも決められない時間帯が続くが、そこから抜け出したのは東女体であった。再び慶應のゴール前へ攻めていき、東女体#12出井姫耶選手からのアシストを東女体#5江川順子選手がセンターから見事なシュートを決め、4点目とした。4-1で東女体がリードしたまま前半が終了した。
後半が始まり、ドローを制したのは東女体。そのままゴールへ運び、東女体#17福井真菜選手が開始1分で得点を決め、慶應との点差をさらに離しにかかる。その後は両チーム激しいボールの奪い合いが続く。慶應は、東女体に追いつこうとゴールに向かうが、ボールは惜しくも外れ、慶應はタイムアウトとった。その直後、この均衡を破ったのはリードしている東女体であった。慶應のデンジャラスチェックにより東女体ボールになり、東女体の#4伊藤咲選手のアシストにより東女体#46望月綾乃選手が6点目を決めた。この勢いのまま東女体#17福井真菜選手のシュートにより東女体は7点目。慶應は最後まで粘り強いプレーを続け、東女体ゴールへ攻めていく。東女体のファウルによりフリーシュートのチャンスを掴んだ慶應#78宮沢明日香選手は見事シュートを決め、慶應2点目をあげた。その直後、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。東女体の選手、ベンチ、応援席から大きな歓喜の声が上がり7-2で東女体の勝利となった。
試合終了後のインタビューで、東女体の主将#1加藤景子選手は、「応援してくれたみなさんのおかげで優勝を勝ち取ることができました。(全日本選手権大会は)一勝一勝勝ちにこだわっていきたい。ありがとうございます。」と次の全日本選手権大会の意気込みとともに最後は感謝の言葉で締めくくった。両チーム全日本選手権大会での活躍も期待したい。 |