朝から雨にみまわれ悪天候のなか始まった第19回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝。京都大学(以下、京大)対 立命館大学(以下、立命館)の試合が長居球技場にて行われた。ファイナル3決勝という大舞台で観客も大いに盛り上がっていた。この試合では、京大の#5安達、立命館の#1由良がキーマンであると予想する。
第1クォーター、試合開始のフェイスオフはグランドボールの末、京大に軍配があがる。すると、そのまま#15吉川が先制点をとって流れをつかみ、続いて#10森が追加点を重ねる。立命館も徐々に攻め始め、得点をあげたいところだが、パスキャッチのミスが目立ち攻めあぐねる。そのスキを京大は見逃さなかった。#5安達の鋭いパスを#3黒田が決め、京大はさらに立命館を突き放した。試合は京大ペースのままで進み、#5安達がこの試合2点目のゴールを決め、5-0の京大リードで第1クォーターが終了した。
第2クォーターに入るも京大ペースは続き、#15吉川が#5安達からの絶妙なパスを受け、点差を広げる。しかし、立命館のオフェンス陣は激しさを増し、両チーム猛攻が続く。そんな中、立命館#10元木のミドルシュートが鮮やかに決まる。さらに立命館#5西野の意地をみせた1対1からのシュートが決まる。しかし、その直後、京大#28原田の1対1で点差を引き離す。ここで立命たまらず1回目のタイムアウトを取った。両チームともファウルが増え、エキストラマンオフェンス状態となるものの、チャンスを得点に活かすことができず、ハーフのホイッスルが鳴った。
第3クォーター、なんとしてでもこのクォーターで点差を縮めたい立命館は、果敢に攻めようとする姿勢を見せるものの、勢いが空回ってしまい、逆に反則を重ねマンダウンディフェンスのピンチに陥ってしまう。しかし、京大もこれを決めきることができず、せっかくのチャンスを棒に振ってしまうことになる。両チームとも得点できずに試合が流れていく。しかし、立命館DFの#37小木曽がこの均衡を破った。クリアからのパスを見事に受け取り、そのままゴールへ一直線。ボールはゴールネットを揺らした。その後、得点を決めたのはまたもや立命。エキストラマンオフェンスを#3田澤選手がしっかりと決めきり、じわじわと追い上げる。しかし、京大も負けてはいなかった。京大のエキストラマンオフェンス。#11小懸がこれをきっちりと決め8-4とする、京大リードで最終クォーターへと勝負を持ち込んだ。
第4クォーター、4点差を追いかける立命は円陣をタイムアウトの度に取り、テンションをあげる。そして、開始早々ゴール裏からのパスにあわせて、#1由良がシュートを決める。京大もすぐに反撃をと、ゴール前まで持って行くもののシュートまでは至れず、再び立命館がボールポゼッションを奪うと#10本木がパスを受け取り、そのままシュートをきめる。立命館はチームタイムアウトをとり、士気をあげる。しばらくは京大の素晴らしいディフェンスが続いたが、#10本木がシュートを決め、流れを引き寄せた。それから、立命館の猛攻が続く。しかし、京大の素晴らしいディフェンス人の前に最後の一点が奪えずにゲームは終了した。
激しい雨の中、熱いゲームが繰り広げられた。両チームとも、関西代表として全日本選手権大会で熱い試合を演じてきて欲しい。 |