どんよりとした曇り空、時たま吹きかける冷たい風、決して良いとは言えないコンディションの中、第19回関西学生ラクロスリーグ戦男子ファイナル3準決勝戦、京都産業大学(以下、京産)対 立命館大学(以下、立命館) が金岡公園陸上競技場にて行われた。誰もが予想できなかった大混戦の中、勝ち残った2チームのプライドをかけた試合を一目観ようとたくさんの観客が駆けつけた。
第1クォーター開始早々、立命館#51筆前が上からのミドルシュートで先制点を得た。その後、立命館が波に乗り3点を加える。このまま立命館のペースで試合が進むと思いきや、ここから京産の巻き返しが始まる。京産#88階森がゴール真横からの1対1で軽やかに抜き去り、どうしても欲しかった1点を得る。ここでこのクォーターが終了。1-4で立命館がリード。このまま京産が波に乗れるかが試合のキーポイントになる。
第2クォーター、流れは京産にきていた。立命館のファウルによりエキストラマンオフェンスの権利を得た京産は、このチャンスを確実に決め、じわじわと立命館の背中を追いかける。そして、その後のフェイスオフ、京産がフェイスオフブレイクに成功し、#27南海が得点をあげる。流れは完全に京産にきた。立命館は焦りを見せ始め、またもやファウルを侵してしまう。そのチャンスを京産は見落とさなかった。#18加納が冷静にシュートを打ち得点を決めた。更に、京産#88階森が得点を決め逆転に成功する。しかし、意地の立命館もここで負けていてはならない。#1由良がゴール裏からのアクロバティックなシュートを決め同点に追いつく。ここからは得点の取り合いが続き、6-7で立命館のリード。第2クォーターが終了した。
第3クォーター開始早々のフェイスオフは、立命館がとり攻め続けるが、京産のディフェンス陣から1点が奪いきれない。守りから京産が流れをとるかに見えたが、立命館#10本木がミドルシュートを決め、再び立命館の攻めが始まると、次いで#3田澤もシュートを決める。京産も負けじと攻めるが、立命館ゴーリー#99冨永の好セーブにことごとく阻まれ、京産はエキストラマンオフェンスのチャンスを活かせない。流れは立命館のまま第3クォーターの笛が鳴った。
第4クォーター、まず立命館#66藤原が点を決めるが、その後京産#11奥山、#88階森の立て続けのシュートにより流れを一気に引き寄せる。しかし、度重なる京産のチャンスを立命館ゴーリー#99冨永が食い止め、流れを立命館に再び引き戻す。その後、両チーム共、果敢に相手ゴールを襲うが得点を入れることが出来ず、立命館が3点リードを守りきり見事勝利した。
今日の試合前、絶対負けられない戦いとあってか、両チーム共に士気が高く、互いのプライドをかけた激しい試合となった。結果としては立命館の勝利に終わったが、内容では勝敗はつけることができないだろう。立命館は京産の分までもファイナル決勝で勝利を収めてもらいたい。 |