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韓国遠征韓国普及協力遠征〜報告〜
韓国遠征  韓国ラクロス協会(KLA)からの要請に答え、3/14(金)〜16(日)、韓国・ソウル近郊各所にておこなわれた韓日共同の普及イベントに対し日本ラクロス協会(JLA)として、大学生選手計14名(※)を派遣し、参加した。
(※元06関東男子ユース選抜選手(新3年生))
 イベントは、男子大学チームを増やすことが目的で、デモンストレーションと体験講習がメインとなった。
韓国遠征 韓国遠征

 
韓国ラクロスの略歴
 1997年5月(東京)に開催した女子世界大会に際し、JLAが韓国の政府筋、大学関係の数名を招待し、また同年にコーチ・選手数名をKyungHee大学(ソウル)に派遣したことを皮切りに、韓国でのラクロスが開始された。近年KLAは中高一貫校を中心に普及活動を続けてきている。現在、大学1チーム(男子)、クラブ男子3チーム、クラブ女子1チーム、中高一貫校男女各2チームが存在する。国内大会としては、「夏季リーグ戦(男子のみ)」「室内ミニ大会(男子のみ)」を開催、国際的には、2002年から男子世界大会に出場、2009年女子世界大会に出場を予定している。その他、男子は2005年(大阪)からアジアパシフィック(ASPAC)大会にも出場、2009年ASPAC大会をソウルにて開催予定。
   
日本選手陣(すべて大学新3年生・計14名・敬称略)
参加日本選手  

前列左から:
  笠間啓太(AT・法政大)、斗光瞬(G・東海大)、堀内茂大(AT・東海大)、
  河邑亮太(AT・一橋大)、池上良太(MF・東海大)
中列左から:
  田島侑典(DF・法政大)、出山隆浩(LMF・日体大)、高橋涼輔(MF・東海大)、
  藤平智大(MF・日体大)、齋藤康平(MF・日体大)
後列左から:
  (大久保宜浩(JLA理事))、宮前武史(DF・神奈川大)、金澤翔太(AT・成蹊大)、
  栗原俊也(DF・早稲田大)、月森春基(DF・一橋大)

   
遠征レポート
3月14日(金)  
 前日(13日)に羽田発、金峰空港着の便で日本選手団(選手14名、指導者2名、合計16名)は、 ソウルに到着した。
 14日(金)は、午前中、ソウル近郊(水原)にある、SungKyunKwan大学、午後はMyongji大学にて、デモンストレーションと体験教室をおこなった。
日本選手陣  日本選手陣。
体験会  午前の体験会。
体験会 体験会
昼食  昼食。
バナー  大学内に貼られた宣伝バナー。
デモゲーム  デモゲーム。
体験会  午後の体験会。
体験会 体験会
ミックスゲーム  ミックスゲーム。
集合写真  参加者集合写真。
   
3月15日(土)  
スタジアム前  ワールドカップスタジアムの前で。
  「Seoul World Cup Stadium」の補助競技場にて、クリニック(男女)をおこなった。
女子クリニック  女子向けのクリニック。
  韓国の古い文化的には、女性はあまり激しいスポーツはしない、とのことだが、クリニック参加の女の子たちは、非常に元気で精力的。参加者の子たちは「それは昔の話。どんどん変わってきているし、私たち自身がその証拠!」とチカラ強い。日本同様、女子ラクロスの発展を期待できる。
 中学生向け体験会。(下記写真)
中学生向け体験会 中学生向け体験会
KLA役員  KLA役員(写真中央の3名)との記念写真。
KLA学生スタッフ  KLA学生スタッフとの夕食。
   
3月16日(日)  
 KyungHee大学(水原キャンパス)にて、デモゲーム(日本対韓国)と、日韓ミックスゲーム、また日韓・男女ミックスゲームをおこなった。
日韓デモゲーム  日本vs韓国デモゲーム。
記念写真  日韓デモゲーム記念写真。
日韓男女ミックスゲーム  日韓男女ミックスゲーム。
日韓男女ミックスゲーム 記念写真
   
まとめ  
 今回の主目的であった「男子大学チームを新設する」については、各会場での参加者数的に、成功したとは言い難いが、体験会中の参加者の熱心さから、今後に期待できると感じた。また、目的としては副産物なのかもしれないが、女子のラクロスに対する情熱とその元気さを見ることができ、女子ラクロス普及に日本のそれを垣間見れた。
  余談ではあるが、韓国での男子大学ラクロス普及には、難しい環境要素がある。韓国の男性には、大学生の時期(20歳前半)に、最短で1年間の兵役義務があることだ。五輪種目でもプロ競技でもない屋外団体球技のクラブ承認に際して、大学側が前向きに検討するには、何より学生自身の熱意が欠かせないが、そもそも、男子学生自身が、継続的な動機を持ち続けることさえ難しい環境にある、ということだ。ラクロスの魅力が、彼ら自身を突き動かすことを念じてやまない。
  少なくとも、今回参加した日本選手陣は、楽しみながらも懸命に目的達成に向けて努力してくれたし、また、このような普及イベントへの参加ではあったが、自分たちにとって、ラクロスプレーへの新たな視点にも出会えたはずだ。他国でのラクロスに触れることには、実は、そういったメリットが大きい。
  文末になってしまったが、それらを含め、今回、現地での宿泊・食費・移動費について負担をいただいたKLAに対して、感謝の意を表したい。若干僭越な言い方ではあるが、韓国男女が、日本の良きライバルになる日は近いと信じている。

 

Text&Photo:日本ラクロス協会専務理事・早川靖彦

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