Go To TOP PAGEInternational Lacrosse Friendship Games 2008

 第20回ラクロス国際親善試合

  大会レポート


日時:2008年6月8日(日) 15:00試合開始
場所:東京・江戸川区陸上競技場

女子エキシビジョンゲーム:U22日本代表 vs 日本代表

U22日本代表vs日本代表U22日本代表vs日本代表

ゲームレポート(続き)

 後半の先制点を決めたのはU22だった。#6継怜子選手が開始わずか9秒でネットを揺らした。このまま流れに乗りたいU22。しかし、さすがは日本代表。1分後、#16和田亜紀子選手がU22からボールを奪い、2対1の状態で走りあがり、ぎりぎりまでDFをひきつけて#15松村瑠美子選手にパス。落ちついてシュートを決め、きれいなブレイクとなった。そしてU22も負けじと再び#6継怜子選手がシュートを決め、1点を返す。左上にいた#9河内由気選手が中にパスを入れ、すぐ振り向いて撃った一発だった。慶應義塾大学としての試合でもよく見られる、お決まりのパターンだ。日本代表にも通用することが証明され、感激も一塩だったであろう。

U22日本代表vs日本代表U22日本代表vs日本代表

 両者激しいボールの奪い合いが続き、膠着状態が続く。そんな矢先に、グラウンドに倒れこむ一人の選手がいた。日本代表#16和田亜紀子選手だ。15Mラインくらいから体制を崩しながらも果敢にシュートを撃った直後だった。自ら起き上がり、ベンチに戻る。チームの得点源を失った日本代表、これからどういう戦い方をするのであろうか。

U22日本代表vs日本代表U22日本代表vs日本代表

 試合終了まで13分、U22が連続して6本ものシュートを撃つ。#7浅井美帆選手の、ポールに当たる際どいシュートなど、惜しい場面も見られたものの、日本代表ゴーリー#1中嶋千明選手の好セーブに阻まれ、得点には繋がらない。日本代表#9前島光紗選手が本日2得点目となるシュートを決めたところで、日本代表がタイムアウトを取った。おそらく、前半より圧倒的に得点が減ってしまったことに対する焦りからであろう。

U22日本代表vs日本代表U22日本代表vs日本代表

 試合終了まで3分、日本代表がハーフコートでボールを素早く回し続ける。すると、いきなり#15松村瑠美子選手が中にいた#10上井華奈選手にパスを出し、シュート。U22のDF陣は、あまりのスピードに為すすべもなかった。

 ラスト1分で8点差。もはやゲームの行方は決まったも同然だが、最後の意地を見せたいU22。主将の#9河内由気選手がゴール前でパスを受け、豪快なシュートを決めた。会場の興奮が冷めやらぬ中、試合終了のホイッスルが鳴った。

 終わってみれば、12対5で日本代表の快勝。しかし、後半だけ見れば3対3の非常に良い試合だった。

U22日本代表vs日本代表U22日本代表vs日本代表

 日本代表は、速いパス回しで確実に数的優位な状態を作り、確実に点を決めていった。中でも#15松村瑠美子選手は5得点と、安定した力を見せてくれた。U22も健闘はしたものの、パスの速さ、正確さ、DFの当たりなど、やはり少しずつ日本代表に足りないところがあったように見えた。しかし、U22の選手たちも、いずれは日本代表の一員となる選手も少なくないだろう。これからさらに成長し続けたU22の選手達が、日本代表選手として、世界に挑戦していく姿を見るのが、今から楽しみである。

 

*写真をクリックするとより鮮明な画像で御覧になれます。
Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・小城崇史
Report:吉村めぐみ(明治大学)

 

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