朝からの大雨が奇跡のようにやみ、戦いやすい風が吹く中、舞洲運動広場球技場で第20回ラクロス国際親善試合が行われた。学生層のレベルアップをはかるために社会人枠を大幅に削減したU23関西選抜(以下U23)対、昨年度の全日本選手権であと一歩のところで敗退し今年は「日本一 〜長居で金〜」という目標をあげているNLCSCHERZO(以下SCHE)の戦いとなった。
開始わずか1分でSCHEの#10井倉による豪快なシュートが決まる。続けて得点し早くも2得点目をあげる。SCHEはゴール前での正確なパス回しでディフェンダーをかき乱し、スペースを広げ得点へと繋げている。
一方U23は縦への大きなパスは素晴らしいが、繋がらず苦しい状況が続く中、SCHEのインターセプトにより速攻で決められてしまう。直後もシュートを打たれるが、U23のゴーリー#1萩田による好セーブにより危機を免れる。
巻き返したいU23は広くコートを使いパスを繋げるも激しいチェックによりチャンスが生まれない。両チームともボールへの執着心が高く、長い膠着状態が続いた。
前半終了間際のタイムアウト直後、クリアーからの逆サイドへの思い切ったパスが繋がりSCHEの#10井倉が目にも止まらぬ速さでシュートを決め、0-4とNLCのリードで終わる。
巻き返したいU23は始めのドローを制し、ファウルを受けながらもゴール裏へ繋げ、裏からの1対1でU23の#23西川が決めた。
その後もボールはU23、大きなパスも繋がり始め何度と無くチャンスが生まれ、ディフェンダーのミスを誘いフリーシュートの権利を得、それを物にし開始8分で2点差へとつめ寄る。U23の怒涛の攻撃により、デンジャラスチェックやディテイニングなどディフェンダーによる焦りからファウルが続発した。しかしSCHEは集中力を切らさずU23の甘いパスなどを見逃さずボールを奪い、速攻でゴーリーの意表をつくシュートが決まり、SCHEが息を吹き返し#10井倉の巧みなパスから#13栗原がすべり込みながらの技ありシュートを決め会場を湧かせた。
ウォーターブレイクタイムアウト後、両チームともボールを譲らず接戦が続く中、U23の素早い走り出しから#9阪本のアシストで#18田中がクイックシュートを決め、続いてU23がもう1点得点し追い立てる。後半残り僅か、両チームともドローから激しい奪い合いとなるがそれを制したのはSCHE、#37平山がU23の固い守りを破り得点し、その勢いままもう1得点を取ったところで試合終了。4-8でSCHEの勝利となった。
両チームとも今日観戦にきていた1年生に衝撃を与えたことは間違いない。現役ラクロスプレイヤーにもラクロスの可能性や素晴らしさを再び与えてくれた試合であった。
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