Go To TOP PAGEJapan Club Lacrosse Championships 2008

 第10回ラクロス全日本クラブ選手権

日時:2008年11月1日(土) 13:00試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場

男子第1回戦 FALCONS(東日本チャンピオンリーグ1位) vs HELP(西日本リーグ2位)

FALCONS vs HELPFALCONS vs HELP

スコア

チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
FALCONS
4
2
2
6

14

HELP
2
3
2
1
8

FALCONS vs HELPFALCONS vs HELP

得点者

FALCONS HELP
#5 長谷川玄 (3) #31 大東俊也 (3)
#42 早舩徳高 (3) #35 一之瀬泰治 (3)
#12 岡部光人 (2) #14 奥村拓也 (1)

#3 佐保田裕介 (1)

#18 楠木裕之 (1)
#4 門田雅之 (1) -
#7 増田裕之 (1) -
#9 継渉 (1) -
#10 丸山克也 (1) -
#47 荻原史暁 (1) -

*()は得点数

FALCONS vs HELPFALCONS vs HELP

ゲームレポート

 11月1日(土)13時より、大井ふ頭中央海浜公園第2球技場にて秋晴れの快晴のもと、全日本クラブ選手権1回戦が行われた。対戦チームは、FALCONS(東日本男子チャンピオンリーグ1位)とHELP(西日本男子リーグ2位)の両チーム。

 FALCONSは昨年、チャンピオンリーグにおいて1次リーグを1位通過しながら、プレーオフのオーバータイムにてまさかの逆転負けを2度も経験しただけに、今シーズンは攻守にわたって更に磨きをかけてきた。そして今シーズン、チャンピオンリーグにおいて5勝2引き分けとここまで1試合も落とすことなく勝ち抜き、創部5年目にして初のクラブ選手権出場を果たした。
  一方、HELPは西日本のクラブリーグを長年にわたってナニワラクロスクラブと共にリーグを牽引してきた有力チーム。クラブ選手権には2年連続7度目の出場。しかし、これまでこの1回戦で東日本の有力チームに、敗退を繰り返してきただけに、今回こそ念願の勝利を勝ち取り、初の全日本選手権の出場を果たしたいところである。

FALCONS vs HELP 第1クォーター、FALCONS MF#7増田選手のフェイスオフ獲得から試合開始。MF#12岡部選手やAT #9継選手を中心としたオフェンス展開する。2分、FALCONS AT#9継選手のゴール裏からのフィードにMF#12岡部選手が単独カットインでマーカーを振り切ってあわせゴール、1-0。その後、HELPは2度のエキストラマンオフェンスを獲得するが得点できず。9分、HELP 3度目の1分間のエキストラマンオフェンスでMF#25中川選手のゴール裏からのフィードに、AT#18楠木選手がゴール前であわせゴール。1-1の同点。11分、FALCONS MF#47萩原選手が右上からの1対1からシュートを放ち、2-1と引き離す。15分、FALCONS陣内からハーフライン付近に転がってきたグランドボールをFALCONS AT#23丸山(伸)選手がキープ。詰めにきたHELPディフェンス2人をそのままかわしゴールに向かい、3対1の数的優位のブレイクを作り、パスを受けたAT#10丸山(克)が落ち着いてゴーリーとの1対1から得点する。3-1となる。17分、FALCONS MF#3佐保田選手の1対1から、AT#9継選手がゴール前でフィードを受け得点する。4-1とHELPを早くも突き放しにかかる。第1クォター終了直前、HELP 1分間のエキストラマンオフェンスを獲得。ゴール左裏からAT#18楠木選手のフィードを受けたAT#35一ノ瀬選手がゴール前であわせ、4-2でこのクォーターを終了する。

 第2クォーター、HELPエキストラマンオフェンスから試合が始まるが得点できず。そのまま、FALCONSがボールをキープし、MF#5長谷川選手がゴール左前からの1対1から強烈なシュートを放ちゴールし、5-2とする。3分、FALCONS MF#42早船選手がフェイクを入れながら1対1で突破しゴールし、6-2と4点差をつける。HELPは、ここでたまらず前半1回目のタイムアウトを取る。4分には、HELP MF#31大東選手がゴール左横からゴール前で横っ飛びにダイブしながらシュートを放ち得点6-3。6分、HELPは1分間のエキストラマンオフェンスを獲得するも、無得点。11分、HELPは2マンダウンのエキストラマンオフェンスを獲得したが、ここも得点できず。13分、HELP MF#31大東選手がゴール左前でフィードを受け得点。6-4とする。15分、FALCONS DF#43畠山選手がスラッシング×2、プッシングの重複ファールを犯し、5ファールの退場となる。HELPは、2分30秒のエキストラマンオフェンスとなる。このチャンスをHELP MF#25中川選手からのゴール裏からのフィードをゴール前でAT#35一ノ瀬選手が受けてシュートを放ち、6-5と1点差まで詰めより、第2クォーター終了。前半はFALCONSが当初積極的なプレーで優勢に立ったが、一方でファールを多く重ねた。(前半だけで10個)対してHELPはそのチャンスをものにして、追いかける展開となった。

FALCONS vs HELPFALCONS vs HELP

第3クォーター。開始3分、5分にHELPがエキストラマンオフェンスを獲得するが、いずれも得点ならず。6分、FALCONS MF#3佐保田選手がゴール前の1対1でDFの間をすり抜けるようにしてシュートし、7-5とする。8分、HELP MF#14奥村選手がゴール左横で1対1を展開。ロールダッジで振り向き様にシュートを放ち得点し、7-6とする。またこの際にスラッシングのファールも受けており、1分間のエキストラマンオフェンスも獲得したが、そこでは得点できず。10分、HELP MF#25中川選手からAT#35一ノ瀬選手へのフィードが、またもつながり得点。7-7の同点にとうとう追いつく。その後、FALCONS・HELP双方とも一度ずつエキストラマンオフェンスのチャンスを獲得するが、得点できない。17分、FALCONS MF#42早船選手がゴール前の1対1から得点し、8-7と再度リードを奪う。その後もFALCONSが攻め続けるも、HELP G#8林選手の好セーブの前に得点を奪えず、第3クォーター終了。

FALCONS vs HELP第4クォーター、クラブ選手権決勝と全日本選手権の出場権をかけた最後の20分が始まる。1分、HELP MF#31大東選手がゴール左横からシュートを放ち得点。またも8-8の同点に追いつく。4分、HELPは1分間のエキストラマンオフェンスを獲得するも得点を奪えず。この後も、HELPはAT#19前田選手、MF#25中川選手、AT#31一ノ瀬選手を中心にオフェンスを展開するが、FALCONSの固いディフェンスを破れず得点には至らない。と同時にストーリングの警告も受けてしまう。10分、FALCONS MF#5長谷川選手が左上から1対1でDFをかわして、再度勝ち越し点を奪う。得点は9-8となる。12分、FALCONSは、自陣のクリアから逆サイドのゴール右サイドにフリーで展開していた#12岡部選手にパスをつなぐ。岡部選手はそのまま強烈なミドルシュートをゴーリーの頭上に打ち込み、10-8とチームに勢いづけるゴールを奪う。ここでHELPは、試合の流れを変えるべくタイムアウトを取る。14分、FALCONS MF#4門田選手が、ゴール左横からゴール前にカットインしたMF#42早船選手に絶妙のフィードを合わせゴールに流し込む。得点は11-8となる。この後のフェイスオフでFALCONSのオフェンスとなるが、HELPはボールを奪うためにゴーリーもゴール裏へ出てプレスをかけにいく。17分、FALCONS MF#5長谷川選手がゴール前に1対1で走りこみ得点し、12-8とする。19分、プレスの隙をついてFALCONS MF#4門田選手がゴール左上からパスを受けて得点する。得点は13-8となる。HELPはここで最後のタイムアウトを取る。タイムアウト後のフェイスオフ、FALCONS MF#7増田選手がフェイスオフのボールを自分で拾い、ブレークに持ち込む。そのままランニングシュートを放ち得点。まもなくして試合終了のホイッスルが吹かれ、14-8でFALCONSの勝利となった。

 この結果、FALCONSは創設5年目にして念願の全日本選手権大会出場権を獲得しが、個人技の高さを生かしたアグレッシブな試合運びを演じる一方、15個ものファールを犯し、のべ12分間のマンダウンディフェンスを強いられ苦戦した。全日本選手権大会優勝にむけての課題として、試合運びのムラをなくすことが必要と感じた。一方、HELPは多数の日本代表選手を擁するFALCONSに2度にわたり同点に追いつくなど、30代のベテラン選手のここ一番の活躍が非常に目立った。



Report:鈴木崇弘(シルバーバックス所属)
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満

 

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