Go To TOP PAGEJapan Club Lacrosse Championships 2008

 第10回ラクロス全日本クラブ選手権

日時:2008年11月22日(土) 13:00試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場

男子決勝戦 FALCONS(東日本チャンピオンリーグ1位) vs RAGGAMUFFINS(東日本チャンピオンリーグ2位)

FALCONS vs RAGGAMUFFINSFALCONS vs RAGGAMUFFINS

スコア

チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
FALCONS
2
5
1
0

8

RAGGAMUFFINS
0
1
2
4
7

FALCONS vs RAGGAMUFFINSFALCONS vs RAGGAMUFFINSFALCONS vs RAGGAMUFFINS

得点者

FALCONS RAGGAMUFFINS
#4 門田雅之 (3) #34 小野寺大樹 (2)
#9 継渉 (2) #6 村松哲周 (1)
#3 佐保田裕介 (1) #7 青山惇 (1)

#5 長谷川玄 (1)

#13 岡田浩明 (1)
#47 萩原忠暁 (1) #15 堀川龍太 (1) 
- #17 瀬田龍一 (1)

*()は得点数

FALCONS vs RAGGAMUFFINSFALCONS vs RAGGAMUFFINSFALCONS vs RAGGAMUFFINS

ゲームレポート

 11月22日(土)大井ふ頭中央海浜公園第2球技場にて、第10回ラクロス全日本クラブ選手権決勝戦が行われた。

 決勝戦に駒を進めたのは、創設5年目にして念願の全日本クラブ選手権の出場権を獲得したFALCONSと、アウェイの地でナニワラクロスクラブをシーソーゲームの末に撃破したRAGGAMUFFINS(以下、ラガマフィンズ)である。東日本クラブチームリーグ(CL)戦では、FALCONSが16-9と大差でラガマフィンズを下しており、ラガマフィンズにとっては願ってもないリベンジマッチとなった。来月の全日本選手権の前哨戦ともなる注目の一戦は、どういった展開となるのだろうか。

FALCONS vs RAGGAMUFFINSFALCONS vs RAGGAMUFFINS

 第1クォーター。開始1分、FALCONS#4門田選手が速い展開からシュートで得点、続けざまに3分に#9継選手が得点し、開始早々に東日本CLを無敗で勝ち上がってきた実力を見せ付ける。一方、なんとか得点を奪いたいラガマフィンズであったが、肝心なところでミスが目立ちチャンスを作るもののゴールには結びつかず、逆にFALCONSにブレークチャンスを与えてしまう。ラガマフィンズゴールに襲い掛かるFALCONSだったが、随所でラガマフィンズゴーリー#51大塚選手が好セーブを見せ、得点を許さない。そして、第1クォーターは2-0のまま終了となる。決勝戦は、FALCONSの圧倒的優勢での幕開けとなった。

FALCONS vs RAGGAMUFFINS 第2クォーター。開始2分、またしても得点したのはFALCONSだった。#47荻原選手が1対1からシュートを決め、リードを3点と広げる。反撃したいラガマフィンズは、4分#15堀川選手が横からの1対1でついに得点を挙げ3-1。このまま勢いに乗りたいラガマフィンズであったが、攻撃の起点をFALCONSのLMF#39池田選手に潰され上手く攻めることができない。そんな中、9分FALCONS#4門田選手、13分には#5長谷川選手が流れるような展開からシュートを決め5-1。ラガマフィンズはたまらずタイムアウトをとる。点差を縮めたいラガマフィンズであったが、FALCONSのDF陣の前に無理なパスが目立ち、ボールを確保することができない。そして17分、FALCONS#3佐保田選手が、#4門田選手からのフィードに合わせ6-1。終了間際にも得点し点差を6点、7-1として試合の前半を締めくくった。

 速い展開からの攻撃で仕掛けていくFALCONSに対して、ちぐはぐな攻撃が続くラガマフィンズ。勝負は、決したかのように思われた。

 

 第3クォーター。FALCONSは、ゴーリーを#17松村選手にチェンジし、より守りを強固なものにしていく。そんな中、流れを変えたのはラガマフィンズのキーマン#6村松選手であった。8分、エキストラマンオフェンスで正確なフィードを#34小野寺選手に出し、これを決めて7-2。9分にも村松選手から小野寺選手へのフィードで得点し7-3、流れをラガマフィンズへと手繰り寄せていく。FALCONSは前半に続き猛攻を見せるも、修正されたラガDFを攻略できず、得点は16分#9継選手の相手のクリアミスを拾ったラッキーゴールの1点にとどまる。さらには後半終了間際、FALCONS#39池田選手がボールをグラウンド外でキャッチしてしまうというアクシデントが発生。これによりアンスポーツマンライクコンダクトをとられ、1分のエキストラマンオフェンスをラガマフィンズに与えてしまう。第3クォーターは、結果8-3でFALCONSの5点リードでの終了となるが、波乱が予想される雰囲気が会場にあった。

FALCONS vs RAGGAMUFFINS 第4クォーター。ラガマフィンズのエキストラマンオフェンスで始まった第4クォーター。前半とは、まったく異なるシュート精度でラガマフィンズ・オフェンス陣は、FALCONSゴールに襲い掛かる。開始5分、ラガマフィンズ#7青山選手が1対1からのシュートでさっそく得点を挙げ8-4。続いて7分、#17瀬田選手のシュートが万全でないながらも入ってしまう、流れを感じさせるゴールで8-5。そして10分、ラガマフィンズ#6村松選手からのフィードを#12岡田選手が確実に決め8-6。点差は気づけば2点差にまで縮まっていた。一方、7分にエキストラマンオフェンスを獲得したFALCONSだったが、パスミスであっさりとチャンスを潰してしまう。さらに、FALCONSはキーマンの一人である#3佐保田選手を怪我で失うなど流れはどんどん悪い方向へ傾いていく。そして、ついに15分ルーズボールをAT#12岡田選手が広い、村松選手へパス、これをしっかりと決め8-7。1点差に迫った。追い上げムードが漂う中、ラスト2分、FALCONSのDF池田選手がスラッシングをしてしまう。しかし、歓声にかき消された審判のホイッスルが聞こえずラガマフィンズAT#34小野寺選手がレイトヒットによるファール。さらに暴言によるアンスポーツマンライクコンダクトを犯し、FALCONSボールに。なんとかボールを取り返そうとするも無常にも試合終了のホイッスルが鳴り響き、結果8-7でFALCONSが初のクラブチーム日本一に輝いた。

 前半から圧倒的な強さを見せたFALCONSであったが、要所に犯してしまうファールが目立った。流れを失い、一気に失点してしまったが、それを補って余りあるオフェンスの破壊力は全日本選手権でも健在であろう。それに対して、ラガマフィンズは前半こそリズムに乗れず苦しんだものの、後半は一気に盛り返した。そして、固定された得点源を作るのではなく、誰もが得点を狙ってくるチームカラーは窮地に立たされても大逆転を起こす力を持っている。

 全日本選手権の舞台でも再戦する可能性のある両チーム。全日本選手権で、より一段進化したラクロスを見せてくれるに違いない。



Report:奥村敬治(千葉ラクロスクラブ所属)
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満

 

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