4月28日晴天。昼過ぎから、札幌市の豊平川に近い「きたえーる」という屋内体育館で、大学新1年生向けのイベント、「第1回ラクロスさくらまつり」が開催された。
この日は偶然、北海道大学で新一年生向けに行われるイベントと同じ日となってしまったために、北海道大学の一年生がこの”さくらまつり”に参加できなかったのは残念であったが、それ以外の大学からは、多くの一年生が参加してくれた。
まず、そこで一年生に、ラクロスとはどんなスポーツか知ってもらうために、男子の試合と女子の試合が体育館内で行われた。試合中には実況が行われて、ラクロスのルールがわかりやすく解説されるのである。このような試合は毎年行われており、各大学を代表するプレイヤーが出場しているので、上級生にとってもこれを観戦する事は楽しみである。
体育館内で行われる試合とあって、外のフィールドと比較すると広さや球の跳ね具合いといった点で全く異なる。その上、外と違って風も無いので暑さを感じ易い。しかし、積雪期に室内で練習する北海道では、体育館のフィールドにも慣れているのである。
白熱した試合の後、一年生向けのパスキャッチやクレイドル、シュート練習が行われた。また、これらの練習には体育館内で球が跳ねてぶつかると危険であるため、試合で使用するラクロスボールではなく、柔らかい室内用のゴムボールが使用された。
この練習会では、上級生がパスやキャッチの練習時はフォームを教えたり、ミスして後ろへ飛んでいったボールを取りに行ったりした。フォームが多少変でも、わりと球をきちんと投げられる人が多かった。次に横クレイドルを教えたが、少し教えただけですぐに出来るようになった人が多かった。
次にシュート練習が行われたが、数人非常にシュートの速い人がいた。シュート練習の時にゴーリーとして入る人は、あまりにもたくさんのシュートを打たれるのでなかなか大変なようである。
最後に恒例のクレイドルリレーが男女合同で行われた。立ったままで横クレイドルが出来るようになっても、まだ球を落とさずにクレイドルして走るというのは少し難しいようだった。こうしてクレイドルリレーで上位のチームにはささやかな景品が配られたりして、今年度「第1回さくらまつり」は無事に終了した。
さくらまつりは、北海道のラクロスプレイヤーが一度に集まるイベントであり、そこにはチームは違ってもよく見る顔の人が多い。ほとんどのプレイヤーが顔見知りなのは、北海道におけるラクロス競技人口はまだまだ少ないという現実がある。さくらまつりに来てくれた一年生は、これからの北海道ラクロスを担う人達になるであろう。これらの方々が一人でも多く入部して北海道のラクロスを盛り上げて欲しい。