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第20回関東学生ラクロスリーグ戦・女子準決勝第2試合
日本女子体育大学[1部Bブロック1位] vs 慶應義塾大学 [1部Aブロック2位]日時：2007年11月17日（土）13:00試合開始
場所：東京・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場
ゲームレポート 初冬の肌寒さを感じ始めたグラウンドに、決勝出場を信じて疑わない、二校の精鋭たちが集まった。慶應義塾大学（以下、慶應）と、日本女子体育大学（以下、日女体）である。全く違うタイプの、しかしどちらが勝つか予想が出来ない均衡したこの二校の決戦を見逃すまいと、大井ふ頭海浜中央公園第2球技場の観客席は満員だった。
試合開始のホイッスルが鳴った。ドローボールを制したのは日女体。素早くパスが通り、#89目黒奈緒美選手が先制点を決めた。開始47秒であった。そしてそのわずか1分後、再び#89目黒奈緒美選手が1対1で鮮やかにDFを交わし得点。一気に流れを掴んだ日女体に対し、慶應はミスが続き、#31大坪三紗選手のアンダーシュートも許してしまう。開始3分ですでに3点差がついた。
ここからは、両チームのダウンボールにより攻守の入れ替わりが激しくなった。奪い合いを制したのは流れを変えたい慶應。#8有川由梨選手がゴール裏からの1対1で得点し、続いて#62菊井晶子選手も、こぼれ球を執念で決めた。一点差に詰め寄られた日女体は、すかさずタイムアウトをとる。しかし流れは変わらず前半15分、#48柴田陽子選手が15ラインくらいからと思われるロングシュートで同点弾を決め、会場を沸かせた。
しばらく両チームのミスや奪い合いで辛い時間が続き、前半23分、日女体ゴーリーからの速攻で、クリース際で待っていた#85野村桂子選手にボールが渡り、得点した。流れを戻された慶應がここでタイムアウトをとった。チャンスを生かせず得点は出来ないものの、日女体が再び攻め続け、4対3で前半が終了した。
日女体が1点リードし、後半が開始した。後半3分、慶應のファールから日女体ボールになり、#22鎌田ゆい選手が得点。3分後またしても慶應のファールから、#5矢澤由季選手が豪快なフリーシュートでネットを揺らした。さらに1分後、#19矢田部ルミ選手がアンダーシュートで得点し、一気に差は4点となり、まるで前半と同じ展開となった。
後半10分、追い討ちをかけるように、#5矢澤由季選手が得点。ゴールから出てきていたゴーリーの頭を越す華麗なシュートは、もはや試合の流れを決定づけるものであった。
ここからは両チームの攻防が続き、慶應も#62菊地晶子選手のシュートなど意地をみせるものの、後半17分、堪らずタイムアウトをとった。その後、慶應は何度かシュートチャンスを得るが決めきれず、後半23分、日女体#31大坪三紗選手はゴーリーの出ていた無人ゴールに確実にボールを入れ、得点した。このままでは終われないと慶應は果敢に果敢に攻めるが、ゴールまで行けず、そのまま試合終了のホイッスルが鳴った。
9対4で日女体が勝利。日女体の面々は全身で喜びを表現し、すでに決勝進出が決定していた日本体育大学との試合に想いを馳せているようにも見えた。こうして、ついに決勝出場校が決定した。関東学生一位を賭けた試合が、今から楽しみだ。
Report：吉村めぐみ（明治大学）
Photo：日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・小城崇史
