第18回ラクロス全日本選手権大会準決勝が、12月9日(日)に鶴見緑地球技場で行われた。対戦カードは、関西学生リーグ決勝戦でサドンデスにより見事京都大学に勝った関西学院大学(以下、関学)対全国クラブ1位の王者VALENTIA(以下、VALE)である。
開始わずか2分、VALEのDF#4山中が速いパス回しから得点を決めた。その2分後、グラウンドボールを制したVALEの#6小林が、関学のゴーリーがクリース内から出ていた一瞬の隙を突き、リストレイニングライン付近からロングシュートを決めた。その1分後、チェイスに勝った関学がパスを回し、#23玉田がミドルシュートを決めたが、直後にVALEも#89平野が得点した。その後もVALEの#11開、#89平野が次々と得点を決めた。逆に関学はオフサイドやイリーガルプロシージャーなどの簡単なミスが多く、流れに乗れない。残り時間をVALEの猛攻を守りきった関学。1-5のVALEのリードで第1クォーターが終了した。
第2クォーター5分、関学#5上殿がミドルシュートを決めたが、VALEの#1相澤がハーフライン付近から自分で持ち込んでシュートを決め、得点差はなかなか縮まらない。だが、関学は#50森下がゴール裏からのフィードをもらいシュートを決めた。2クォーターになってから関学はポゼッションの時間が長くなっており、これが得点に繋がっているのだろう。しかし、17分にVALE#11開が得点して、点差を4点に広げてこのクォーターが終了した。
第3クォーター。ここで点を入れたい関学は、開始直後#23玉田が得点した。しかし、直ぐに関学がファウルしてしまい、VALEに追加点のチャンスが来るが、なかなか点に繋げることが出来ない。両チームとも相手のミスを上手く利用し、自らのチャンスにするも、好守によって阻まれてしまう。そんな守りの中、先に動いたのは、関学である。関学#5上殿のアシストにより、#23玉田の渾身のシュートが決まる。しかし、VALEも#89平野のシュートによりまたもや3点差となる。残り1分のところでVALEのファールにより関学のチャンスとなったが、VALEが守りきった。
最後のクォーター、関学は3点の差を埋めたいが、それを突き放すかのようにVALE#89平野が絶妙なポジショニングからのシュートを撃つ。対する関学は、強いプレッシャーをかけボールを奪い、7分に#24竹川が右上から1対1で放ったシュートがゴールに突き刺さる。そのまま勢いに乗りたかったが一進一退の攻防が続き、ボールを保持したVALEは、ゴール裏からの#89平野がフィードを狙うように見せかけて、自身の1対1でシュートを決めた。しかし関学も最後まで諦めることなく#91益永が渾身の1点を決め、これで試合終了かと思いきや、VALE#12末木が最終点を決めた。結局12-8でVALEの勝利で試合を終えた。
VALEは、来週に江戸川区陸上競技場で決勝戦に挑むことになるが、そこでは大会2連覇を狙って頑張って欲しい。 |