第18回ラクロス全日本選手権大会第1回戦、史上最高、最強チームだと自信をみせる日本女子体育大学(以下、日女体)と関西に優勝を持って帰ると意気込むNLC SCHERZO(以下、NLC)の戦いが始まった。
最初のドローを制したのは、NLC。日女体のDFに苦戦しながらも日女体のゴールへ攻め込む。パス2つで繋がった速攻からのラストパスを受け、#10井倉涼子選手が先制点を決めた。その後、パスミスによるラインアウトやロングパスのインターセプトなどが続き、両チームとも得点まで結びつけることができない。この均衡を破ったのは、固いゾーンDFで日女体の攻めを守りきったNLCだった。日女体ゴーリー#66箕輪かおり選手によるセーブのこぼれ球を取り、#12山本亜以奈選手が2点目を決めた。この得点以降は、両チームともファールが目立ち始めたこともあってか流れを掴めないまま前半を終えることとなった。
後半開始早々、NLC#11飛澤園子選手が得点を決め、日女体を引き離しにかかる。さらに#10井倉涼子選手からのアシストをゴール前で受けた#19伊能直子選手が振り返りざまのシュートを決め、4対0とした。しかし、日女体もクリース際でのダウンボールを取った#6石川晴美選手がゴールネットを揺らし、続けて先ほどの得点と同様の状況で、今度は#22鎌田ゆい選手が得点し、NLCに迫る。ここでNLCはタイムアウトをとる。このタイムアウトからNLCは攻めるDFへと切り替え日女体の攻撃を止め、自分達のチャンスを生み出し#18粂田奈美選手が得点した。一方の日女体もゴーリー#33岩本朋子選手も加わったNLCの固いDFをくぐり抜け、#12若杉優子選手が右裏から1対1で攻め込み得点し、スコアを5対3とした。しかしここから追い上げることは出来ず、逆にNLC#13栗原優里選手が最後の得点を決め、6対3でNLCの勝利となった。
ボールの支配率、シュート数に大きな差はなかった。しかし、わずかな差ではあるが、NLCの方が自分達のラクロスをしていたように思う。日女体の選手達はこの試合で今シーズンを終えるわけだが、チーム一丸となった力強いラクロスを魅せてくれたことに感謝し、大きな拍手を送りたい。
試合終了後のインタビューで、NLC主将#24村田順子選手は今回の勝利は通過点であるとし、嬉しいけれど浮かれることなく次に繋げたいと緊張感あるコメントを残してくれた。
また、注目選手であるゴーリー#33岩本朋子選手は、12人目のフィールドプレーヤーになりたいと思ってプレーしていると頼もしいコメントを残してくれた。
明日の日本体育大学との戦いが楽しみだ。
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