12月に入り、肌寒い風が吹き始めた今日、第18回ラクロス全日本選手権大会1回戦女子は同志社大学(以下、同志社)対、南山大学(以下、南山)の戦いとなった。舞洲運動広場球技場(芝面)にて開催された。同志社は2年連続全日本選手権出場で、勢いに乗った活気あふれるチームである。一方、南山は3年ぶりに念願の出場を果たし、大応援団を引き連れ、ここ舞洲に乗り込んできた。
試合開始、ドローを制したのは、同志社。しかし、たちまちグラウンドボール合戦となり、南山がボールを奪取する。南山はゴーリー#4稲垣から、落ち着いた攻撃を見せる。だが、同志社ゴーリー#4玉川がインターセプトでボールを奪い、一気に流れを引き寄せる。早いパス回しで、相手ゴールを脅かし、開始3分、#24中北が1点目を得点した。これで流れをつかんだ同志社は、華麗なパス回しで攻めあげる。一方、南山はグラウンドボールに素早く喰らいつき、虎視眈々と狙っている。南山の激しいDFにも負けずに、開始5分、同志社#51上原が2点目を挙げた。立て続けに、その2分後、同志社#6阪本がシュートを叩き込んだ。ここで勢いを取り戻したい南山は、タイムアウトを取り、試合の流れを変えようと試みる。その後、南山ゴーリー#4稲垣も積極的なインターセプトを見せ、南山のムードを盛り上げていくが、ファウルを犯してしまい、相手にフリーシュートのチャンスを与えてしまう。このチャンスを同志社#22青木が確実にものにした。同志社はこのまま安定した攻めを続ける。開始17分、再び#22青木が南山ゴールにシュートを突き刺した。また、続けて同志社#21山田が6点目を決め、前半終了。
後半で盛り返したい南山だが、開始直後から同志社が試合の主導権を握る展開となる。同志社のシュートが何度も南山ゴールを襲うが、ゴーリーが好セーブを連発する。そして、南山の固いゾーンDFで、同志社に果敢に立ち向かっていく。しかし、南山の力強いDFにも動揺せず#10浅井が開始3分、7点目を獲った。その1分後にも#78一柳が8点目を挙げた。なんとしても1点が欲しい南山は、#15西出の俊足を活かし、グラウンドボールにも大胆に食いついていき、攻めの姿勢を見せ続ける。しかし、パスがうまく通らず、ファウルも続いたため、うまく攻めきることが出来ない。同志社は、パスミスの隙を狙って、ボールを奪い、冷静にボールをゴール前まで運ぶ。11分、#24中北が自身2点目となる得点を挙げた。劣勢に立たされた南山はまだあきらめずに、ゴールを狙い続けるが、9-0の同志社勝利で試合終了。
同志社の一方的な試合展開だったが、南山も粘り強いプレイを見せてくれた。明日の準決勝もすばらしいプレイを期待している。 |