11月4日さわやかな秋晴れの空の下、大井埠頭中央海浜公園第二球技場において、東日本リーグ1位の東日本ラクロスクラブ(以下ラガマフィンズマフィンズ)と昨年に続けて出場の西日本2位のナニワラクロスクラブ HORNETZ(以下ナニワ)による第9回ラクロス全日本クラブ選手権準決勝が行われた。
1クォーター、試合開始後しばらくは両チーム動きが硬くパスがつながらず、ポゼッションが激しく入れ替わっていく。そのなかでもラガマフィンズは、#3村松のゴール裏からのフィードを中心に得点を狙うも決定機を作れない。10分、ラガマフィンズはエキストラマンオフェンスのチャンスにゴール左横からの#3村松のフィードを、ゴール右裏から入ってきた#34岡田がクイックで決めて先制する。16分、#3村松がゴール後ろからの1対1で追加点を決める。ナニワも1対1などからシュートを放つがどれも得点には至らない。徐々に安定し始めたラガマフィンズのポゼッション時間が増えていく。
2クォーター、2分#34岡田がゴール後ろからのフィードをフェイスダッヂでDFをかわし、そのまま逆手で決める。ナニワはクリアミスを連発し、なかなか敵陣へボールを運べない。ラガマフィンズもシュートを放つも枠を捉えられないでいる。10分、ラガマフィンズはゴールポストに当たったこぼれ球を#41及川が決める。続けてラガマフィンズは12分に#34岡田のゴール裏からのフィードを、#3村松が高い位置から飛び込んできてクイックで決める。ここで堪らずナニワが前半2回目のタイムアウトをとる。
タイムアウト後、ナニワはMFの#7森本で、ラガマフィンズ#3村松をシャットするという作戦に出る。これを見て場内が沸き立つ。この作戦により一時的に傾きかけた流れを押し戻すナニワであったが、クリアのミスからラガマフィンズ#34岡田がボールを拾われてしまい、そのままゴーリーのタイミングをずらしたシュートで確実にチャンスをものにする。終了間際、ラガマフィンズは陣内でのゴール裏からのショート同士の1対1に、スライドに飛び出したゴーリー#2秋道がスラッシングの反則をしてしまう。ラガマフィンズポゼッションのまま5-0でハーフを迎える。
3クォーター、開始後ラガマフィンズは、エキストラマンオフェンスのチャンスを確実に決めてナニワを突き放しにかかる。ナニワも#28細見を中心にシュート本数を増やしていくが、ラガマフィンズDFの堅実な守りになかなかラガマフィンズゴールへ近づけず、遠くからのシュートが多くなっていく。逆にラガマフィンズはナニワのシュートをゴーリー#0宇田川がセーブ直後クリースから飛び出しATへの直接のフィードでブレークをつくり、#4小林が決める。その後もナニワはクリアボールをATまで回せず苦しい時間が続いていく。終了間際ナニワはブレイクから#22平岩が決めて、ようやく1点を返す。
4クォーター、ナニワが#14奥村を中心に攻めるも、ラガマフィンズ#0宇田川がそれを阻む。3クォーターで体力を奪われたナニワは、ゴーリー#31中村を中心に必死で守るも、ラガマフィンズに3分#15堀川、5分#4小林と決められてしまう。14分、ラガマフィンズ#3村松がゴール裏からの1対1を振り向きざまのジャンピングシュートを鮮やかに決め、場内にはため息交じりの歓声が起こる。その後も安定した動きを見せるラガマフィンズが2点を追加し13-1で試合は終了した。
ラガマフィンズはほとんどのフェイスオフを制し、派手さはないが堅実なDFと、試合が進むにつれクリアを安定させていき試合を優勢に進めることができた。#34岡田と#3村松のコンビネーション、#4小林の決定力、そして何より#3村松のゴール裏での「巧さが」目立った試合だった。 |