第1回目の北京カップから参加させていただいているが、年々日本からの参加者が減っていくことが気にかかる。日本から海外(米国や豪州)に出る選手は年々増えているのに、アジア方面は反比例している。近年、競技レベルの向上と共に、強化的な意味合い濃い海外遠征が人気になることは自然なことだと思うが、ラクロスの楽しみ方はひとつだけではない。ラクロスを通して多くの友人を作ること、隣国に共に世界で戦えるライバルチームを支援すること、北京カップはそんな可能性で満ち溢れている。
確かに、北京で見るラクロスは日本のそれとは違う。でも、日本も20年前は同じだった。満たされていくにつれて、見失ってしまうものがあるような気がする。いつも実感することは、日本から参加した選手が僅か5日間で変わっていくこと。自分のチームを出て、見知らぬ土地で、はじめて出会う人達と交流することで、新しい驚きを発見する。きっと、それは何もないのに何か満たされている感じがするような気持ちで、僕はそれが、ラクロスの原景の一部だと思う。
最後に紹介するこの写真を見て欲しい。
この写真は、今回参加した選手が北京を飛び立つ前の瞬間だ。この写真を見て、僕が思うことは、長々とした薀蓄ではなく、もっとみんな来ればいいのにと、ただ、それだけを思う。
きっと今後も北京カップは開催される。是非、多くの人に参加してもらいたい。
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