昨晩から降り続く雨が一時的に止んだが、決して良いコンディションとは言えない中で、第17回ラクロス全日本選手権大会1回戦が舞洲運動広場球技場で行われた。
関西学生1位の同志社大学(以下、同志社)と東海学生1位の中京女子大学(以下、中京)の試合である。4年ぶりに全日本選手権出場となる同志社と、昨年初出場を果たした中京の前半最初のドローは、ボールを奪おうと両チーム必死のグランドボールが長く続くが制したのは中京である。フリーシュートのチャンスが巡ってくるが決まらず、チェイスで同志社が奪い返し、開始1分で#24中北が先制点を取る。立て続けに#24中北が開始4分で2点目を決め勢いをつけた。中京もボールを奪うがキープの位置が遠いのか同志社の鋭いチェックでボールを支配できない。シュートチャンスを多く持つ同志社が2点を追加した。これ以上差を広げたくない中京は、焦りを見せない#53河合の落ち着いたプレーで1点の差を縮めた。中京も波をつかもうと攻守の動きが高まるものの、ディフェンスのファウルが目立ちそのチャンスを逃すことなく同志社#35前田が4点をあげ、活躍を見せた所で前半8-1で終了となる。
後半は、中京のファウルにより同志社#22青木のボールから始まり、1人でボールを運び7秒でゴールを揺らし後半でも攻めの勢いを見せ付けた。その後も更なる2点の追加で11-1と大きな差をつけた。なんとか追いつきたい中京は、インターセプトでボールを奪い素早くゴールへ繋げ、5分、6分と立て続けに点を決める粘りを見せた。ドローを中京が奪う事が多いが、チェックで落とされたりゴール前の1本が繋がらずターンオーバーが繰り返される。プレッシャーの強い同志社のディフェンスが奪い返したボールを正確なパスでゴールへ運び、確実なプレーで2点を決めた。最後まであきらめない中京が、ラスト1分でこの試合の最終点を決めた。
全日本選手権という大舞台で東海王者の意地を見せ付けるように果敢にゴールへ向かい、ボールに対する執着心はすさまじいものがあった中京に対し、正確なパス回しやスピードのある1対1で確実で点を重ねた同志社は13-4で力の差を見せ付けた。
明日に控えている準決勝でもこの正確さを武器に活躍してほしいものである。 |