曇り空により寒さが一層強まる中、第17回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝が長居球技場で行われた。先日行われたファイナル3準決勝を勝ち上がった神戸大学(以下、神大)と1部リーグ1位の京都大学(以下、京大)との関西王者を決める対決である。
1クォーターはじめにフェイスオフを制したのは神大。しかし、パスミスにより相手ボールにかわる。神大のホールディングにより京大のエキストラマンオフェンスで#22中村が先制点をあげ、続けて#11池田がシュートを決めた。その後も落ち着いた攻めで開始10分、京大#2植田が3点目を決め、試合の流れを京大に引き寄せた。序盤は緊張の色が見られたものの、このまま黙ってやられるわけにはいかない神大は徐々にペースを取り戻し、ゴーリーセーブから素早いパス回しで1点を返した。その後は、京大#11池田に再び得点を許すも、神大も負けじと#51林の得点で差を詰める。取っては取られの展開の中、4-2京大リードで1Qを終えた。
2クォーター。両チームとも巧みなパス回しで攻めるが決定的場面でチャンスを活かしきれず得点には繋がらない。しかし、一瞬の隙をつくカウンターで京大が2クォーター初得点を決め5-2。神大反撃するもゴールポストに嫌われるが、残り4分ようやくDF#13足立がクリアーからシュートを決め5-3とする。ノータイムになり神大#11田中がランニングシュートで得点を決め5-4。なんとか追いつきたい神大は、ゴーリー自ら相手ゾーンまで攻め上がるなど工夫し10人一丸となって攻めの姿勢を見せ、1点差に詰め寄る。
一進一退の攻防が続く中、時間は過ぎ3クォーター。最初のフェイスオフを制したのは神大。ここで勢いに乗って逆転したい神大だが、京大の堅い守りに攻めきれずいた。すると開始5分、素早いパス回しから京大#71南部によるミドルシュート、9分10分にも続けざまに2点を失い8-4。その後も京大ペースのまま試合は進んだ。このままでは終われない神大は#7大島選手が残り時間2分で意地の1対1で1点を奪い返し、8-5とした。
ここまで激しい攻防を見せてきた両チームいよいよ最後のクォーターに挑む。ここまでで京大が1歩リード。それを突き放すかのように京大#22中村、続いて6分にも#41村上が点を決め10-5。なんとか1点でも返したい神大、キャプテンの#10福原がチームを奮い立たせるシュートを決め、諦めない気持ちを前面に出した。このまま逃げ切りたい京大、怒涛の追い上げを見せたい神大。双方の気持ちがぶつかり合い攻め続けるも、両チーム堅い守りの前に点が決まることはなく、時間だけが過ぎていく。焦る神大を前に残り5分に#22中村が、残り1分でさらに京大は追加点を重ねて試合を畳み掛け、終わってみれば12-6と大差で京大が勝利を収めた。
この勢いに乗ったまま12月に行われる全日本選手権でも京大の力を、そして関西の力を見せ付けてほしい。 |