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日時:2005年12月11日(日) 11:00試合開始
場所:東京・江戸川区臨海球技場

第16回ラクロス全日本選手権大会・女子準決勝
日本女子体育大学(関東学生1位) vs CHEL(クラブ2位)

 
 


ゲームレポート
 
昨日の穏やかな気候とは一変し、冬本番のような凍てつく寒さの中、ラクロス全日本選手権大会準決勝が江戸川区臨海球技場で始まった。
昨日の一回戦で見事勝利を収めたCHEL対日本女子体育大学(以下、日女体)の試合である。
どちらも今シーズンいい試合を繰り返してきたチームであり、白熱した試合が予想される。


試合開始から、ドローボールを制したのは日女体。そこから、持ち味の速い攻撃を展開し、CHELのファウルを誘う。そこからフリーシュートで日女体#11清野桂子選手が先制点をあげる。
CHELは先制点を取られた焦りからか、なかなかチャンスをものに出来ない。

一方、日女体は攻撃的なDFでミスを誘いマイボールにすると、落ち着いた攻めを繰り広げ、またしても#11清野桂子選手が得点。また、#69塙妙子選手の俊足を活かした動きから#14小林愛選手へのパスがつながり、試合開始7分で3点差をつける。




負けられないCHELはここでタイムアウトをとり、それが功を奏したか、試合は一転しCHELペースに。#14河内未土選手が左下からの1対1で角度のない位置からのシュートをゴール左下に突き刺す。それに続き、#16濱田亜衣子選手も裏からの1対1で得点し、2点を返す。

ここから強豪2チーム、意地の攻防が続く。
日女体#50春山有香選手、#11清野桂子選手が得点すると、CHEL#16濱田亜衣子選手、日女体#12若杉優子選手、CHEL#11青柳瑞穂選手が得点と、取っては取られ、取られては取り…まさにいたちごっこのような試合展開になる。

CHELはなかなか2点差から詰められず、そのまま前半が終了すると思われた前半24分#22坂元英恵選手が観客を魅了するシュートで1点差に詰め寄る。




後半開始から、またしても日女体の攻撃が続く。
しかし、CHELのゴールキーパー#5山本さや香選手がナイスセーブを連発し、日女体はなかなかゴールを奪えない。しかし、日女体の堅いディフェンスによりCHELはそのナイスセーブをなかなか自分達の攻撃につなげることができない。

しかし、どうしても同点にしたいCHELは、やっとの思いでマイボールにし、そのボールは#44河内未土選手の手に。河内選手はゴール裏にボールを運び、ゴール前で3人ディフェンスに囲まれていた#16濱田亜衣子選手に絶妙なパスを放つ。濱田選手はそれをキャッチし、シュート、同点に追いつく。
観客は驚きと興奮で沸きあがった。

波にのったCHELは#4岩崎千春選手、#44河内未土選手が得点し、いつの間にかCHELが2点差でリードする。





しかし、その2分後に日女体#11清野桂子選手が得点し、1点差に。
試合は残り10分、果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか。

どうにかしてボールを取り返したい日女体はどこまでも追いかけるが、クラブチームの経験の差を見せ付けるかのようにCHELのパス回しに翻弄されてしまう。
時間は刻々と過ぎてゆく。

このまま試合が終わるかと思われた残り1分、日女体はやっとの思いで取り返したボールで、フリーシュートを得る。残り3秒、これがおそらくラストボールになるだろう。
会場中が息をのんで見守る中、#50春山有香選手が見事に同点ゴールを決める。





そして試合は延長戦にもつれこむ。

延長戦はどちらかが点を取った時点で終了、勝利となる。前後半で点の取り合いを繰り広げた得点力、攻撃力のある両チームということもあり、やはり最初のドローボールを制するか否かが重要になるだろうと思われた。

しかし、試合開始直後、すぐにホイッスルが鳴る。
日女体の不正なドローにより、CHELボールから開始となる。
CHELはこのボールをゴール裏に運び、正確なアシストから日女体のゴールを揺らす。
ゴールの合図、そして試合終了のホイッスルが響き渡る。
しゃがみこむ日女体。延長戦開始30秒、試合終了は突然だった。





全日本選手権準決勝ともあり、最後までどちらが勝つかわからない白熱した試合だった。
例年、全日本選手権ではクラブチームが圧倒的な実力と経験を見せつける結果となっていたが、今年は学生が強さを見せた。惜しくも敗れてしまったものの、社会人チームと対等に戦える力を持ち備えていた日女体。
そして関西は準決勝で武庫川女子大学が去年の覇者WISTERIAを倒し、決勝進出を遂げた。

18日の決勝戦では、今日のような白熱した試合を繰り広げてくれるだろう。






   
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(Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・小城崇史)
(Report:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会メディア班・伊藤仁美)

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