第15回ラクロス全日本選手権 男子1回戦 慶應義塾大学(関東学生1位) vs 北海道(北海道1位・4地区戦1位) 日程 2004年12月11日 会場 江戸川区臨海球技場 開始時間 13:30 |
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−■ゲームレポート−
抜けるような冬空の下、慶應義塾大学 対 北海道大学の試合が開始された。
昨年惜しくも準優勝に終わった慶應義塾大学は、今年も関東学生リーグを制しての出場である。 1998年の優勝以来、追い続けたきた栄冠を奪い返すことができるか。 そして対するは九州・中四国・東北・北海道の4地区戦を制した北の雄、北海道大学である。 初出場の今回、どのような熱戦をみせてくれるのだろうか。 13時30分、フェイスオフを知らせるホイッスルが鳴り響く。 まずボールを手にしたのは慶應義塾大学である。 速いボールまわしで北海道大学のゴールを狙っていく。 そして早くも慶應義塾大学#9AT 岡田浩明が1得点目を 挙げる。 裏からのフィードをクリース前で受け取りゴールに叩きこむ。 続くフェイスオフも慶應義塾大学がボールを奪う。 アウトオブバウンズで北海道大学のクリアとなるものの、カットされ慶應義塾大学にボールが戻ってしまう。 慶應義塾大学はゆっくりとボールをキープし大きくボールをまわしていく。 細かな1対1を仕掛けていくが、ショットはなかなかゴールに飛んでいかない。 北海道大学も攻められてばかりではなく、クリアのシーンも見られるが詰めてきた ディフェンスのロングスティックにチェックされ阻まれてしまう。 次にゴールネットを揺らしたのは慶應義塾大学#11MF 須山恭平の放ったランニングシュートだった。 直後のフェイスオフで慶應義塾大学のイリーガルプロシージャーにより、北海道大学がボールを得る。 そのままゴールに向かって走りこみシュートを放つが、ゴーリーに弾かれ慶應義塾大学に再びボールが 渡ることとなる。 その慶應義塾大学は6点を挙げ、第1クォーターを終わらせる。 このクォーターで北海道大学がフェイスオフを制したのは2回。 このまま負けるわけにはいかない。 第2クォーターも慶應義塾大学の攻撃が続く。 MFからゴール横、さらに逆サイドへと素早いボールまわしで北海道大学のゴールネットに シュートを突き刺す。 さらには#11MF 須山恭平が左上からのミドルシュートを ジャンプして放ち、エアーシュートを叩きこむ。 北海道大学は反撃のチャンスを伺い、ゴーリーセーブから クリアを試みるがパスミスが目立ち、攻撃へと繋ぐことがで きない。 しかし、ここで大きなチャンスが巡ってくる。 慶應義塾大学のテクニカルファウルで30秒間のエキストラ マンオフェンスとなり反撃を開始したいところだ。 だがパスミスによりポゼッションを失い、シュート撃つことが できないまま慶應義塾大学のクリアとなってしまう。 第2クォーター終了まであと10分といったところで慶應義塾大学のポゼッションが続く。 ボールをキープしながらゆっくりとゴールを狙っているようだ。 ここで再び北海道大学にチャンスが訪れる。 DFのチェックでボールを奪った北海道大学は、さらにインターフェアランスで30秒間のエキストラマン オフェンスとなる。こんどはじっくりとボールをまわしゴールの隙を狙う。 そしてクリース前のATにフィードを出すが、DFがマークを外さずシュートに至らない。 その後、慶應義塾大学のクリアミスからボールを奪い、ゴール裏から回りこんでシュートを放つが、 惜しくもサイドネットにとどまってしまう。 なんとしても流れを変えたい北海道大学、タイムアウトを要求する。 試合再開からボールをしっかりキープし、確実に点を取れる瞬間をうかがう。 だが得点を得ることなく前半が終了、13-0で後半戦をむかえる。 折り返し地点にきて13点差をつけた慶應義塾大学。 もう安全圏に入ったとばかりにメンバーの入れ替えも多くなってきた。 そして追う北海道大学はなんとか1点を返し、追撃を開始したいところである。 第3クォーターも慶應義塾大学のシュートで幕をあける。 フェイスオフ後、すぐ走りこんでゴールを狙う。 しかし、北海道大学も自由にシュートを撃たせるほど 甘くはない。 DFがぴったりと張り付き執拗にオフェンスの妨害をする。 このあたりから北海道大学のシュートもその数を増していく。 左上からのミドルシュートがゴールポストに弾かれ、惜しくも ノーゴール。 さらに攻め続けるもののどうしても得点に結びつかない。 もちろん慶應義塾大学も黙ってはいない。 #99AT 継渉、#41AT 中田雅之が得点を挙げ2点を追加する。 しかし、ついに北海道大学がゴールネットを揺らす瞬間がやってきた。 #11AT 岡由樹が左上からのフィードをゴール右横で確実に受け取り、ゴーリーの足元を狙って ボールを叩きこんだ。 ついに1点を返して勢いづいた北海道大学は、続いてゴール裏で左右にDFを翻弄し、左上から駆け込んできた#23MF 工藤智矢がフィードをもらい華麗なエアシュートを決めた。 北海道大学に反撃の兆しが見え始めたか。崩れ始めた慶應義塾大学、タイムアウトを申請。 しかしその後両チームとも得点はなく第3クォーターは終了する。 ついに最終クォーターをむかえ、得点は16-2.。 慶應義塾大学はこのまま逃げ切って準決勝に駒を進めたい。 北海道大学も応援席の声援は止まず,まだ闘志がみなぎっている。 第4クォーターは、北海道大学のポゼッションが長くなる。果敢にシュートを放ち、オフェンスを続ける。 慶應義塾大学も攻めに鋭さが消えてきた。 もうボールをキープしていれば、充分に勝てる点差ではある。 フィールドを大きく使いゆっくりとボールをまわしている。 とはいえ得点のチャンスは逃すまいと、虎視眈々とゴールを狙っている。 一方、北海道大学は、なんとしても点差を縮めようと攻めてくる。 クリースでボールをもらいシュートを放つも、DFにつかれボールは反れてしまう。 しかし、このプレイでホールディングのファウルを受け、30秒間のエキストラマンオフェンスとなる。 右上から鋭いアンダーシュートを放ちながらもゴーリーの好セーブが光り、得点が挙がらない。 さらには倒れこみながらゴールを落とそうとするがそれも止められてしまう。 第4クォーター、残り5分を残し両チームとも無得点。このまま試合は終了するのか。 しかしここでゲームに動きがあった。 慶應義塾大学がパーソナルファウルで1分間のマンダウンディフェンスとなったのだ。 北海道大学には最後のチャンス、慶應義塾大学にとっては守りきってみせたいところ。 しかしまたも北海道大学のミスが目立ちイーブンとなる。 そして今度は逆に北海道大学が30秒間のマンダウンディフェンスとなる。 慶應義塾大学はラスト25秒で裏からのフィードに合わせて、強烈なミドルシュートをゴールに 突き刺しゲームセットとなった。 結果は17-2と慶應義塾大学の圧勝に終わったが、北海道大学も最後まで闘志を燃やし勇猛に闘った。 慶應義塾大学は、明日の準決勝でDESAFIOと対戦する。 昨年の決勝で敗れており、雪辱戦である。 熱い闘いが期待できそうである。 Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会メディア班・坂元隼 |