第15回ラクロス全日本選手権 男子1回戦 千葉大学(関東学生2位) vs DESAFIO(クラブ選手権2位) 日程 2004年12月11日 会場 江戸川区臨海球技場 開始時間 11:00 |
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−■ゲームレポート−
2月11日(土)、江戸川区臨海球技場。 例年になく暖かいこの日、毎年恒例、この年の日本一を決める全日本選手権大会がスタートした。 そのオープニングを飾る男子第1試合。 惜しくも関東学生リーグ戦決勝では敗れ2位になったものの、常勝・慶應義塾大学を破った千葉大学と、 昨年本大会を制覇し今年も連覇を狙うクラブチームリーグ2位のDESAFIOの対決である。 11:00、試合開始 1クォーター(以下、1Q)、DESAFIOの攻撃から始まる。 DESAFIO#12岩本(MF)が連続してシュートを撃つが枠に入らない。 その後もDESAFIOの攻撃が続くものの、千葉大学ゴーリー#14笹原の好セーブに阻まれる。 セーブから攻撃に転じたい千葉大学だが、クリアがなかなか成功せず、相手陣地に届かない。 試合開始6分20秒、DESAFIO #5大吉(AT)がゴールを決め、試合が動き出す。 続いて、DESAFIO #15八木(MF)、再び #5大吉が得点し、1Q前半の時点で3-0でDESAFIOがリード。 千葉大学はミスが多く、攻め切ることが出来ずにいた。 いつもの勢いでDESAFIOが一気に突き放すかと思った16分45 秒、千葉大学のポイントゲッターである#19平野(AT)がエキスト ラマンオフェンスにおいてミドルシュートを放ち、DESAFIOゴー ルを揺らした。 スコアは3-1。 ここから少しずつだが、千葉大学が実力を発揮する兆候が見 え始める。その後、DESAFIOの攻撃に再三さらされるものの、 千葉大学#14笹原の好セーブとディフェンス陣の必死の守りに より、1Qを乗り切る。 2クォーター(以下、2Q)、打って変わって千葉大学がフェイスオフを奪い、 #10中村がシュートを撃つがゴールの枠を外れる。 流れを掴みたい千葉大学オフェンスは、#19平野にボールを持たせ、1対1を仕掛ける。 大型AT平野に対し、DESAFIO #6 狩野がマークに付く。 懐に飛び込まれまいと、鋭いチェックを繰り出すDESAFIO狩野。 狩野のチェックが平野のクロスをかする金属音が響く。 結局、強引に平野がシュートを撃つものの無理な体勢であったため、ゴールが決まらない。 その後、この二人の対決は数回続く。 7分50秒、DESAFIO #51石川(MF)がシュートを決めるが、10分13秒に千葉大学#33橋本(MF)が DESAFIO #43吉留の得意なオーバーヘッドチェックを掻い潜り得点。 スコアは、4-2でDESAFIOが2点リードのまま。 千葉大学ディフェンスが機能してきたためか、DESAFIOの勢いが衰えてきているか、得点に結びつかない。 DESAFIOの爆発的な1対1を見せるポイントゲッター・#10鈴村(AT)が怪我で欠場していることが響いている のか、ATから攻撃力に力が無い。 DESAFIOはミスも増え、明らかにペースを乱し始めていた。 そんな中、DESAFIOが2マンダウンのペナルティーを与えられる。 千葉大学にとってはチャンスであるものの、パスミスにより生かすことが出来ない。 互いにチャンスを自らのミスで潰すことを繰り返し、どっちに転んでもわからない雰囲気が漂い始め、 そのままの流れで2Qが終わる。 3クォーターは、DESAFIO #24前田(DF)のシュートから幕が上がる。 前田はスティックワークの良さを生かし、積極的に攻撃に参加していた。 その後、DESAFIOのシュートが千葉大学ゴールを再三脅かすが得点に結びつかない。 対する千葉大学は、DESAFIOのファウルから得たエキストラマンオフェンスのチャンスを、又もパスミスにより 失ってしまう。 6分15秒、DESAFIOはエキストラマンオフェンスを得て、#45高橋がゴール前にカットインし、角度のないところ からシュートを決める。 5-2でDESAFIOが3点差のリードとする。 再び、膠着状態が続くが、10分25秒に千葉大学#19平野が 得点、5-3で又も2点差に戻す。 これがキッカケとなり、千葉大学が息を吹き返す。 DESAFIOのミスもあり、DESAFIOゴールに襲い掛かる。 波状攻撃の如く、シュートを撃ち続ける。 堪らず、DESAFIOがタイムアウトを取り、流れを止めようと する。 しかし、試合再開直後、千葉大学#19平野のフィードを #33橋本が受けてシュートを決める。 5-4で、1点差に詰め寄る。 4クォーター(以下、4Q)開始1分20秒、DESAFIO #8平(AT)がゴールに飛び込む必死のゴールを決める。 再び2点差になるものの、DESAFIOペースという雰囲気ではない。 その後、DESAFIOの連続ファウルにより、千葉大学がチャンスを得る。 ここが、千葉大学にとっての最後の逆転のキッカケを掴むチャンスではなかっただろうか。 果敢に攻めるが、ゴールネットを揺らすことが出来なかった。非常に痛い・・・。 このピンチを抜けたDESAFIOは、徐々に流れを掴み始め、最後は#12岩本・#19菅井の連続ゴールで8-4で 終了のホイッスルを迎えた。 このゲームでは、両チームとも本来の実力が発揮できた内容であったとは言い難いの ではないかと考える。 正直、観ていてどちらが勝ってもおかしくない試合内容であった。 本来の実力差は図ること出来ないが、試合の流れを読み、そしてコントロールすることの 重要性を再認識した試合であった。 明日のDESAFIO対慶應義塾大学の好ゲームを期待したい。 Text:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・西本公俊 Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・小城崇史 |