日時:2004年11月14日(日) 13:00試合開始
場所:瑞穂公園北陸上競技場第13回東海学生ラクロスリーグ 男子決勝戦
信州大学 vs 南山大学
ゲームレポート
FINAL初出場にして、東海制覇を狙う南山大学(以下南山)と、3年連続の王座を勝ち取りたい王者信州大学(以下信州)との対決となった男子FINAL。
試合開始早々、信州#89平林のグランドボールからの執念の先制点から、試合が動き始める。
#7岩田の強く速いフェイスオフに翻弄され、リズムに乗れない南山は、序盤、OFにボールを運ぶことができない。
信州は、ここぞとばかりに、王者の力を見せ始める。#8高岡が、エキストラで2点目をたたき出すと、#89平林、#1安島、#7岩田が、立て続けに点を決め、1Qですでに、5対0とし、南山を敗色ムードに一変させた。
2Q、またも、信州が先制。一点がどうしてもほしい南山。
信州の堅い守りをどうしても切り崩せない。しかし、ここで南山の2年#21坪井が、トップからの1on1でMFを抜き去り、
シュートを決めた。待望の1点を挙げた南山。
しかし、ここの時点では、誰もがすでに勝敗が決まったと感じていただろう。
だが、南山ベンチだけは違った。ここから、南山の敗色ムードが、取り払われていく。
2Q終了間際、#9原田が、2点目をゴールに押し込み、信州の攻撃を阻んだ。
3Q、勢いが出てきた南山。#31福井が1on1で決め6対3。
焦りだす、信州。
ファールを犯し、エキストラを与えてしまう。
止まらない南山。#28長島が落ち着いて決め6対4。
しかし、王者も黙ってはいない。#11野呂が、ミドルシュートを決め、引き離す。
取っては取り返す、シーソーゲームに突然、アクシデントが発生する。
信州のキーマン#7岩田が、グランドボール時に負傷。これが、流れを変えたのか、#31福井が、ミドルシュートで7対5。
南山も執念で離されない。
4Q序盤、決め手のないまま、時間だけが経過していく。
これを打ち破ったのが、南山#31福井。この日3点目となるショットを決め、1点差。
信州も怒涛の攻撃で南山ゴールを脅かすが、これを、南山の守護神#8村中が、必死のセーブで、はじき返す。
そして、#8村中からの、クリアパスを受けた、疾風の狼が吠えた。この日、静かだった#17大野が最高の場面で決める。
遂に同点。残り時間は5分。
まさかの試合展開に会場は息を呑んだ。
そして、直後、会場は大歓声に包まれる。#18山田が、逆転のゴールを決めた。
そして終了間際にも試合を決定付けるゴールを決めた。
南山の勝利への執念が、信州の王者のプライドに勝った瞬間であった。最高のGAMEに競技場は温かい拍手に包まれた。
(Report:日本学生ラクロス連盟東海支部 広報委員会LAX☆STRA班 田主松克明)