日時:2004年11月21日(日) 14:00試合開始
場所:大阪・金岡公園陸上競技場男子決勝戦 : VALENTIA(東日本リーグ1位) vs DESAFIO(東日本リーグ2位)
ゲームレポート
2004年11月21日、鮮やかな秋晴れに恵まれた金岡公園陸上競技場において全日本クラブ選手権決勝、VALENTIA対DESAFIOの試合が行われた。関西では3年ぶりの開催となり、普段関西ではなかなか見ることが出来ないトップレベルの試合を満喫しようと多くの観客がつめかけた。
この両者はレギュラーシーズンでは2度対戦し、どちらもVALENTIAが勝利をおさめているが、DESAFIOは昨年度日本一に輝いており、実力の拮抗した両者の対戦は前評判を裏切らない白熱した戦いとなった。1Qから両者の特色を生かした試合が展開された。VALENTIAは組織力を生かした攻撃を展開するのに対し、DESAFIOは1対1を中心に個人の能力の高さを生かした攻撃を展開した。両者一進一退の攻防の中、先制したのはVALENTIA。5分に#16丸山がシュートを決め、幸先よく1点を先取した。その後はVALENTIAの効果的なライドが功を奏し中盤を支配し始めると、8分に#91高橋が2点目を決めた。その後DESAFIOも#5大吉が1点を返すものの、VALENTIAが#1相澤が1点を追加し、3−1とVALENTIAが2点をリードして1Qを終了した。
2Qに入ると、1Qの流れを引き継ぎながらも両者ともゴーリーの好セーブに阻まれたり、シュートがバーにあたるなど、なかなか追加点をあげられない。しかし、そんな重苦しい展開の中にあってもVALENTIAがクォーターなかばに2点を連取し、5−1とVALENTIAが優位を保ったまま前半を終えた。
ハーフタイムでDESAFIOにイリーガルクロスによりアンスポーツマンライクコンダクトの反則が発生。3QはVALENTIAの3分間のエキストラマンオフェンスから始まることとなった。このチャンスをものして試合を決定付けたいVALENTIAであったが、結局3分間のエキストラマンオフェンスのチャンスを生かせず無得点に終わる。これにより逆に流れがDESAFIOに傾くかと思われたが、4分にVALENTIA#高橋がこの試合2点目となるシュートを決め、流れを渡さない。その後、すぐにDESAFIO#22白川が得点をあげ、なんとか追いすがろうとするが、VALENTIAはクォーター後半にも1点をあげ、追撃を許さず7−2として3Qを終えた。
この時点で5点差。会場にいたほとんどの人がVALENTIAの勝利を疑わなかったが、まだDESAFIOの選手達の目の輝きは失われていなかった。4Q、ついに「挑戦」をチーム名に掲げるDESAFIOが目を覚ました。序盤から怒涛の攻撃でVALENTIAゴールを襲い、DF#13大神田や#24前田の得点を含む5連続得点をあげ、7−7の同点に追いついたのである。DESAFIOのボルテージも会場の興奮も最高潮に達し、このまま流れに乗ったDESAFIOがVALENTIAを飲み込んでしまうかと思われたが、ここでVALENTIAが本当の強さを見せた。DESAFIOの押せ押せムードを一蹴するかのように#91高橋、#11開が連続して得点し、9−7。ついにDESAFIOの息の根を止め、VALENTIAが宿敵DESAFIOからクラブチーム日本一の座を奪還した。
昨年度DESAFIOに日本一の座を奪われたVALENTIA。まずは全日本クラブチーム選手権で雪辱を果たした。しかし、彼らのリベンジは全日本選手権で真の日本一を奪還するまでは完結しない。一方DESAFIOも昨年度日本一の意地をかけ、全日本選手権では必勝を期すに違いない。まさに日本最高峰の両チーム。全日本選手権でも最高の試合を期待したい。
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(Photo&Report:西日本男子クラブチーム関西地区代表・田中聡)
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