<ワールドカップ通信1998>
第9報(1998.7.20掲載)
text by 早川靖彦
日本第四戦:対ドイツ戦。
はい、勝ちました。
到着後いくつかの試合を見たところ、Red Divisionでもっとも強敵とコーチ陣も考えていた
ドイツだが、日本の敵ではなかった。
それでも、体格的に勝る分、ミスマッチ1ON1からの一発は恐い。
Gがイマイチなのと、ATの1ON1しかない、つまり攻撃戦術が浅め(?)というところから
ドイツラクロスが発展途上であることが伺える。
ちなみに、ドイツ国内の男子登録選手は約270名、12チーム。日本のほぼ1/10。
やはり大学生が多く、7−8年前の日本を見ているようで何だか懐かしい雰囲気。
ドイツでのパイオニアはJornPelzerとJoergRohaus。
アメリカの高校でラクロスを経験した、とのこと。1994年に初の国内大会が開かれた。
今回の代表には来米後からアメリカ人コーチがついている。また、Princeton大出身で元学生
All American MFの選手もいる。
1st
2nd
3rd
4th
TOTAL
日本
4
1
3
3
11
ドイツ
0
1
2
1
4
LMF引地が帰国(非常に痛い・・が)、AT植田、MF渡辺がお休み。
本日はAT丸山が大爆発。5得点!!
(他にはMF神西2、MF永吉、AT小林、AT村松、MF竹内が各1。)
丸山は倒された後に寝転んだままシュートする、動きが素早い、シュートが華麗、などのとこ
ろが人気で、現地でも既にファンが多い。
「(株)日本シューターに勤務する、日本シューター丸山です。
世界最軽量アタッカー(体重なんと50Kg!)。小さくても頭と
素早さで世界に通用することを自ら実践。日本アタッカー諸君、
頑張ろうぜっ!って、書いといてください。」
以上本人談。
本人の希望ショット。まあ実際”頭”がどうかは不明・・。
「速」Japanを代表していることには違いない。
対して肉体派AT村松「日本アタッカー諸君。がんがん筋トレやって、アメフト選手のように
なろう!」全然ちゃうやんっ!
「・・・あ、そっか」やはり”頭”についてはどうかと・・・。日本代表は着実に勝利を重ねている。実力差は歴然としているが、これだけ今まで準備して
きたことが結果を出すと、何だか恐い気もする。
しかし、世界の舞台で実際に実行できている選手、コーチ、スタッフは本当に素晴らしい。初日スコットランド戦でのAT柴田の活躍を報じる新聞
ラクロスBoyにサインをせがまれる柴田。ただし身長差はあまり無い・・。(失礼っ。)アシスタントコーチ(G担当)佐藤誠。
(N電話会社勤務、早稲田出身、30歳)。
「やってきたことを、選手がやってくれているだけ。あくまで目標は
5位入賞。早川だってそういう風に書くんだろ?今後に日本への貢献が
重要・・とかさ?」
いやいや、それは帰ってから。今は単純にうれしいよ。
それにしてもCool&Smartですなあ。コーチも確実に成長している。
日本の奥さんとお子さんに一言。
「もうちょっと(コーチを)やらせててください・・・。」と少々チカラ
弱い。妻帯者でない僕には意見資格なし。(トホホ・・・。)ダイナモMF原。おまえら凄いなあ?
「どうせ当然だ。って言うんでしょ?勝ちますよおイラコイにも!」
だからさあ・・・・・。でも頼もしい限り。そんな原をイジメる(?)コンディショニングData担当、山田。
(横浜国大出身、同大学院在籍、JLA医科学研究部長、横浜在住でも関西弁。)どう?
「選手団とは一歩距離をおいた立場で結果を残さなければいけないんで、難しいですね。
って早川さんの指示やないですか!」
それはそうだけどさあ・・。はい、お願いします。日本ラクロス人のコンディショニング
意識改革のために。
トレーナー打谷(大阪産業大出身、HELP、大阪体育大大学学院にて勉強中。)
「こんなんじゃ吉留とデキテルみたいじゃないっすか!」
試合後のダウン中。念のため。
大会後もこの類では先進国であるアメリカの、いくつか大学の施設などを見学する熱心さが
素晴らしい。JLAの貴重な人材。
メディカルトレーナー”JPNの女神”上原。(94年マンチェスターでも活躍、東京女子体育
大出身、鍼灸学校にて勉強中)
選手に冷やかされ、撮影に10分もかかる。
どう?
「JoggMate(疲労回復補助食)が足りなくなりそうなんですよお」
事務的なお答えをありがとう。何よりも選手から感謝されている存在。30℃を超える真夏の
連戦で、”速””早”チームテーマを維持するための、本当に重要な存在。
これからもよろしく。
「スタッフ特集ですか?僕も撮ってくれるんですよね!?」先に帰るやつなんて、もう撮らな
いの!
「・・・・」泣きそうだから、はいはい、パチリ。スタッフ”Key-man”田口。
(”Mon-key”でもよい)。それでは選手にマイク(?)を戻し、まずは法政’sプラス2。
左から2番目MF大江、DF山中、MFソムリエ小田島、
復活DF細田、DF東口。
最近法政ヤバイんじゃないのお?
「・・・・」せっかくノリノリだったのに、すまん。
「何とかするに決まってるじゃないっすか!」
はい、フレキャンもがんばりましょう。次は最年少"無口"LMF松永(慶應大2年、96年U-19組)。
一言お願いっ。
「もっと使って欲しい。」そのまんまでよろしい。
引地が帰国した今、君の役割は超Big。頼むよ松永っ!次回は選手達のこっちでの生活について(選手村など)レポートします。
(たぶん・・・。IF会議が始まるんで・・・。すいません。)
Copyright(C)@Japan Lacrosse Association1998.7.20